✅本記事の著者(@united156765)

2023年2月18日。私はイングランド南部の海辺の街、ブライトンへと向かっていた。
目的はただ一つ。アメックススタジアムで行われるブライトン対フラムの試合を現地観戦し、日本の誇りである三笘薫選手のプレーをこの目に焼き付けること。
この旅のきっかけは、カタールワールドカップ に遡る。
私はテレビで日本対スペイン戦を観戦し、後半の三笘選手の“1ミリの奇跡”に衝撃を受けた。あのプレーがなければ、日本の決勝トーナメント進出はなかったかもしれない。
その興奮が冷めやらぬまま、私は 決勝トーナメント1回戦・日本対クロアチア戦 を現地で観戦するため、カタールへ飛んだ。

アルジャヌーブ・スタジアムのスタンドで、私は三笘選手のプレーを生で目にした。延長戦のラスト、三笘が左サイドから切り込んで放った強烈なミドルシュート。ゴールに吸い込まれるかと思った瞬間、クロアチアGKリヴァコヴィッチのスーパーセーブに阻まれた。
試合はPK戦の末に敗れたが、三笘選手の躍動感あふれるプレーに魅了された私は、
「もっと彼のプレーを見たい。次はクラブでのプレーを現地で観戦しよう。」
そう決意し、彼が所属するブライトンの試合を見に行く計画を立てたのだった。
いざ、ブライトンへ!
成田空港を出発し、エミレーツ航空でドバイ経由、ロンドン・ガトウィック空港に到着したのは試合の前日だった。
ロンドンの南に位置するガトウィック空港は、ブライトンへのアクセスが非常に良い。Gatwick Expressという長距離列車で約30~40分、あっという間にブライトン駅へ到着した。

そこからはさらに鉄道を乗り換え、アメックススタジアムの最寄り駅である ファルマー駅 へ。
静かな田園風景の中に突如現れる近代的なスタジアム。小雨に濡れた芝生が煌めき、サッカーの熱気を感じさせる雰囲気に、胸が高鳴った。
「アメックススタジアムへはどのルートで行くのがベスト?」実際に行ってみて分かったが、ヒースロー空港経由よりもガトウィック空港経由のほうが断然便利だった。
詳しいアクセス方法やおすすめの交通手段について鉄道のチケットの購入方法などは、こちらの記事 で解説しているので、これから行く予定のある方はチェックしてみてほしい。

まず最初に向かったのは オフィシャルストア。

三笘選手のユニフォームを着て観戦したいと意気込んでいたのだが、すでに 売り切れ。
「やはり現地でも人気なんだな…」と実感すると同時に、悔しさがこみ上げた。仕方なく、代わりに復刻版のユニフォームを購入し、翌日の試合に備えた。
試合当日:ピッチサイドで観る三笘の世界
試合当日。ブライトン駅で日付入りのマフラータオルを購入し、再びスタジアムへ。
オフィシャルグッズではないが、記念品としては最適だ。

座席は ピッチサイド。三笘選手の仕掛けるドリブルが 間近で 見られる最高のポジションだった。
ウォームアップでピッチに登場する選手たち。三笘選手の姿を見つけると、会場全体がどよめいた。
現地サポーターの間でも、彼の評価は非常に高い。周囲のファンが口々に “Mitoma is magic!” と話しているのを聞き、誇らしい気持ちになった。
「ブライトンのチケットはどうやって取るの?」と思う方も多いはず。ブライトンのチケット購入方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてほしい。

キックオフと同時に、試合は激しい攻防戦に。
三笘選手は開始早々から左サイドを駆け上がり、フラムのDF陣を翻弄する。
一瞬の加速、急激な方向転換、そして正確なクロス。彼のプレーを至近距離で見ると、そのスピードとキレが想像以上だった。

特に、後半に見せた サイドラインぎりぎりを突破するドリブル は圧巻だった。
観客が息を呑み、スタジアムが静まりかえった瞬間、彼は次の一歩でDFを置き去りにし、ゴール前へ鋭いクロスを送った。
「あのクロアチア戦のラストシュートを思い出すな…」と鳥肌が立つ。
結果的に試合は 0-1でブライトンの敗戦。
だが、それでも三笘選手のプレーをこの目で見られたことは 何よりの価値 だった。
試合後のサイン待ちと、ブライトン観光
試合後、East Receptionへ行き、選手たちの出待ち列に並んだ。

「もしかしたら三笘選手からサインをもらえるかも…!」と期待していたが、彼は疲れていたのか早々にスタジアムを後にしてしまった。
残念だったが、また来る理由ができたと思うことにした。
せっかくのブライトン訪問だったので、試合翌日は 観光 も楽しんだ。
ブライトンピア

まず訪れたのは ブライトンピア。
海に突き出した桟橋には 遊園地、ゲームセンター、屋台 などがあり、昼も夜も賑わいを見せている。
桟橋を歩くだけでも楽しく、イギリスらしい開放的な雰囲気を味わえる。
セブンシスターズ

さらに、バスで約1時間の場所にある世界遺産 セブンシスターズ へ。白亜の断崖が連なるこの景色は、イギリス屈指の絶景スポットだ。
バスを降りてから徒歩1時間とやや遠いが、放牧された牛や馬がいるのどかな道を歩いていくのも楽しい。
崖の上から見下ろす イギリス海峡 の青さと、切り立った白い崖のコントラストは まさに息をのむ美しさ だった。
三笘を追い続ける旅は続く
ブライトンでの三笘選手のプレーを目の当たりにし、私は改めて「現地で観戦するサッカーの魅力」を実感した。
ピッチの熱気、スタジアムの一体感、そして選手たちの迫力あるプレー——これはテレビ越しでは味わえない体験だ。
そして、私の旅はここで終わらなかった。
ブライトンでの試合を観戦した後、私は次なる目的地へ向かった。
向かったのは マンチェスター。
プレミアリーグの歴史と伝統を誇る マンチェスター・ユナイテッド の試合を2試合、オールド・トラフォードで観戦したのだ。
名門クラブの熱狂的なサポーターが集う “シアター・オブ・ドリームス” での観戦体験は、また新たな感動をもたらしてくれた。
ブライトン観戦の後に続いた、マンチェスターでの試合観戦記 は こちらの記事 にまとめたので、ぜひチェックしてほしい。

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