試合日程はいつ確定する?海外サッカー観戦の航空券を取るタイミング

    本記事の内容
    • 試合の曜日とキックオフ時刻がいつ確定するのかを、プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエA・ブンデスリーガ・チャンピオンズリーグのリーグ別にまとめました
    • 日程を動かしているのは誰なのか、なぜ土曜15時の試合が動くのかという仕組みから説明します
    • カップ戦や欧州カップが絡むと、リーグ戦がさらに動く(あるいは消える)パターンを整理しました
    • 変更に強い航空券と宿の押さえ方、そして滞在を何曜日から何曜日で組めばいいのかを具体的に示します
    • 日程が変わったと分かったときに、チケット・宿・移動をどの順で直すかも解説します

    こんにちは。海外サッカーのあるくらし、運営者の「神谷ゆう」です。

    神谷ゆう
    ✅本記事の著者 神谷ゆう
    • プレミアリーグやW杯など現地観戦の経験
    • 海外旅行が趣味(18カ国以上に渡航)
    • 2013年に初めてマンチェスターユナイテッドを現地観戦

    「観たい試合は決まった。でも、この日程で航空券を取っていいのだろうか」

    現地観戦の準備で、いちばん判断に迷うところだと思います。海外のリーグは、シーズン前に発表された日程がそのまま行われるとは限りません。土曜15時のはずだった試合が、金曜の夜や月曜の夜に動くことが普通にあります。しかも動くと決まるのは、試合のかなり直前です。

    ただ、この動き方はあらかじめ仕組みとして決まっています。どこまで動くのか、いつ確定するのかが分かっていれば、最初からそれを吸収できる形で予約できます。この記事では、各リーグの公式情報をもとに、確定のタイミングと、動くことを前提にした航空券・宿の押さえ方を整理しました。

    結論|航空券は日程の確定を待たずに、前後の余裕を作って取る

    結論

    日程の最終確定を待ってから航空券を取るのは、現実的ではありません。動く範囲をあらかじめカバーする形で先に押さえて、日程が固まったら最後に微調整する。これが失敗しない順番です。

    まず、予約の順番から示します。

    1. 観たい試合を決める(対戦カードと、おおよその開催週)
    2. 滞在期間を長めに仮決めする(試合が動きうる範囲をカバーする曜日で。くわしくは後述します
    3. 航空券と宿を、変更に強い形で押さえる
    4. チケットを確保する
    5. 日程が確定したら、必要なぶんだけ直す

    なぜ「確定を待たない」のかというと、日程が最終確定する時期と、チケットが発売される時期がほぼ重なっているからです。

    たとえばプレミアリーグは、放映による日程変更を1月より前の節は約6週間前、1月以降は5週間前に発表します。(出典:Premier League: Why matches move after fixtures are released

    一方でチケットの発売も同じころに始まります。ドルトムントを例にとると、ホーム戦の一般先行販売は試合の4〜6週間前にスタートします。(出典:BVB公式「Vorverkaufstermine」

    つまりこういうことです

    日程が完全に固まるのを待っていると、チケットの発売にも間に合わなくなります。順番としては「動く前提で押さえる → 確定したら直す」が正解になります。

    なぜ試合日が動くのか|決めているのはクラブではありません

    まず知っておきたいのは、試合の日時を決めているのはクラブではないということです。ここが分かると、「なぜ発表が遅いのか」も納得できると思います。

    プレミアリーグの公式FAQには、こう書かれています。

    Some fixtures are rescheduled for live TV broadcast. This can change either the date of the match, the kick-off time, or both.
    (一部の試合はテレビ生中継のために日程が変更されます。これにより試合の日付、キックオフ時刻、あるいはその両方が変わることがあります)

    試合を選ぶのは、英国内の放映権を持つSky SportsとTNT Sportsです。中継本数はSky Sportsが1シーズンに最低215試合、TNT Sportsが52試合と決まっていて、そのなかから各局が中継したい試合を選んでいきます。(出典:Premier League FAQ: BroadcastPremier League completes sales process for UK live rights

    他のリーグも、決めているのはリーグ側です。

    リーグ日時を決めている主体根拠
    プレミアリーグリーグ+放映局(Sky Sports・TNT Sports)公式FAQ・放映権の発表
    ラ・リーガLaLiga(排他的な権限を持つ)「LALIGA tiene la competencia exclusiva para determinar y modificar la fecha y hora de celebración de los partidos」
    セリエALega Serie A定款 Art.1「公式競技の日程を定め、日時を決定する」
    ブンデスリーガDFLSpielordnung §2「Die Terminkoordination erfolgt durch den DFL e.V.」

    (出典:LaLiga公式 Nota informativaLega Serie A 定款DFL Spielordnung

    クラブに問い合わせても日程は分かりませんし、クラブ自身も待っている側です。リーグの発表を待つしかないと割り切ってしまったほうが、旅程は組みやすくなります。

    土曜15時の試合が動くのはなぜか

    イングランドには「3pmブラックアウト」と呼ばれるルールがあります。英国内では土曜14:45〜17:15の間、試合を中継してはいけないという決まりです。プレミアリーグ公式は、その目的を「ピラミッドのあらゆるレベルの試合に、ファンが足を運ぶよう促すため」と説明しています。(出典:Premier League: Why matches move after fixtures are released

    ここから導けることは、はっきりしています。土曜15時の試合は中継できないのですから、放映局が中継したい試合は、15時以外の枠に動かす必要があるわけです。人気カードが土曜15時のまま残らないのは、このためです。

    リーグ別|日程が確定するのは何週間前か

    ここが記事の本題です。リーグごとに、確定のタイミングはかなり違います。

    リーグ確定・発表のタイミング公式の規定
    プレミアリーグ1月より前の節は約6週間前/1月以降は5週間前あり(公式に明記)
    ラ・リーガ原則1節ずつ、開催の2〜3週間前に発表なし(発表実績から)
    セリエA1〜3節をまとめて、開催の2〜3週間前に発表なし(発表実績から)
    ブンデスリーガ複数節をまとめたブロック単位で段階的に確定なし(発表実績から)
    チャンピオンズリーグ動きません(規則で時刻が固定)あり(競技規則に明記)

    プレミアリーグ|1月より前は約6週間前、1月以降は5週間前

    プレミアリーグは、5つのリーグのなかで唯一、告知のリードタイムを公式に明記しています

    about six weeks before each round of fixtures prior to January and five weeks from January onwards
    (1月より前の各節については約6週間前、1月以降は5週間前)

    動く先も公式に示されていて、土曜15時に組まれていた試合は金曜夜・土曜昼・土曜夜・日曜午後・月曜夜のいずれかに移る可能性があります。範囲でいうと金曜20:00から月曜20:00までです。(出典:Premier League FAQ: FixturesWhy matches move after fixtures are released

    なお、土曜12:30の枠はTNT Sportsが独占的に保有しています。(出典:Premier League completes sales process for UK live rights

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    チケットの発売時期や購入ルートはプレミアリーグのチケットの買い方にまとめています。

    ラ・リーガとセリエA|2〜3週間前に、1〜3節ずつ

    スペインとイタリアには、「何週間前までに発表する」という公式の規定がありません。ただ、実際の発表を追いかけると傾向は見えます。

    ラ・リーガは原則1節ずつの発表です。2025-26シーズンの実績を見ると、第26節と第30節はいずれも開催の20日前、第38節は12日前に時刻が公表されました。(出典:LaLiga公式 第26節のhorarios発表 ほか各節の発表)

    セリエAはまとめて出すこともあります。同じく2025-26シーズンでは、第32〜34節の3節分を21日前に、第35節を単独で14日前に公表しています。(出典:Lega Serie A公式 第32〜34節の発表

    ここだけ押さえる

    スペイン・イタリアはプレミアリーグよりも発表が遅いと考えてください。プレミアが5〜6週間前なのに対し、こちらは2〜3週間前です。だからこそ、この2リーグは特に「動く範囲をカバーする滞在」で組む価値があります滞在期間の決め方は後述します

    ブンデスリーガ|まとめて段階的に確定する

    ドイツも「開催の何週間前までに確定する」という明文の期限規定はありません。実際の運用は、複数節をまとめたブロック単位での段階発表です。2026/27シーズンでいうと、第1〜4節が7月中旬に、第5節以降が9月中旬に確定・発表されました。(出典:Bundesliga Gruppe公式

    いっぽうで、ドイツには他のリーグに無い決まりがあります。DFLの規約(Spielordnung §2)には、クラブが確定済みの日程の変更を申請できるのは試合の5週間前まで(2部は4週間前まで)と定められています。さらに、日程が変更される場合はDFLが関係クラブに最低4日前までに通知することになっています。(出典:DFL Spielordnung

    キックオフの枠も、DFLの放送権に関する規定で明示されています。金20:30/土15:30/土18:30/日15:30/日17:30/日19:30の6つです。(出典:DFL Durchführungsbestimmungen zu den Medienrichtlinien

    枠が金曜から日曜までに収まっているので、ブンデスリーガは月曜開催の心配をしなくていいという点で、他のリーグより旅程が組みやすいです。

    チャンピオンズリーグ|そもそも動きません

    ここまでと対照的なのがチャンピオンズリーグです。UEFAの競技規則(2026/27シーズンのRegulations 第25条)で、キックオフ時刻そのものが決められています

    • リーグフェーズ:原則21:00 CET。各節で火曜2試合・水曜2試合が18:45 CET
    • リーグフェーズ最終節(第8節):水曜21:00 CETに全試合同時開催
    • ノックアウト・プレーオフ:原則21:00 CET
    • ラウンド16:18:45 CETまたは21:00 CET
    • 準々決勝・準決勝・決勝:21:00 CET

    開催曜日も火曜・水曜と規則で定められています。(出典:UEFA Champions League Regulations 2026/27 Article 25

    これで大丈夫

    CL観戦なら、リーグ戦のような長い余裕は要りません。試合日の前後に1日ずつあれば十分に組めます。

    最終節はどのリーグも特別扱い

    シーズン最終節だけは、日程の決まり方が変わります。公平性を保つために、全試合を同じ時刻にキックオフさせるのが基本です。

    リーグ最終節の扱い
    プレミアリーグ最終節は全試合が同時キックオフ。理由は「大会の公正さを保つため」と公式が説明
    ラ・リーガ第37・38節のうち、順位・欧州出場権・降格に影響する試合は統一時刻で開催
    ブンデスリーガ規約 §2 で最終節の同時開催が義務づけ(国際大会出場や消化試合の場合は例外あり)
    チャンピオンズリーグリーグフェーズ最終節は水曜21:00 CETに全試合同時開催
    セリエA同時刻に統一するルールは公式に確認できませんでした

    (出典:Premier League FAQ: FixturesLaLiga公式 Nota informativaDFL SpielordnungUEFA CL Regulations Art.25

    最終節を狙う場合、時刻は動きませんが、そのぶん「どの試合を観るか」の自由度は下がります。同じ時刻に全部やってしまうからです。

    年末年始は日程が特殊になります

    クリスマスから年始にかけては、通常とは違う組み方になります。2025-26シーズンのプレミアリーグでは、欧州カップ戦の拡大で38節を33週に収める必要が生じたため、ボクシングデーの開催が1試合だけになり、同じ節の他の試合は12月27・28日に分散しました。選手の休養を確保するため「どのクラブも前の試合から60時間以内に次の試合を行わない」という配慮も入っています。(出典:Premier League: Boxing Day fixtures

    年末年始の観戦を考えている方は、通常の週末より日程が読みにくい時期だと思っておいてください。

    カップ戦と欧州カップが絡むと、リーグ戦はさらに動きます

    ここまでは「リーグ戦の中で時刻が動く」話でした。もうひとつ、リーグ戦そのものが別の日に飛ぶパターンがあります。

    プレミアリーグの公式FAQには、こう書かれています。

    League fixtures will also be rescheduled if they clash with major domestic or European cup competitions. The relevant competitions are the EFL Cup, FA Cup, UEFA Champions League, UEFA Europa League & UEFA Europa Conference League.
    (国内やヨーロッパの主要カップ戦と重なる場合も、リーグ戦の日程は変更されます。対象となる大会はEFLカップ、FAカップ、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグ、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグです)

    具体的には、FAカップ準決勝に進出したクラブは第33節、決勝に進出したクラブは第30節のリーグ戦が振替になります。また、日程を組む順番としてはUEFA主催の大会が国内カップより先に確保されます。(出典:Premier League: How do other competitions’ fixtures affect the Premier League

    イタリアも同じです。Lega Serie Aは開幕直後の節について、第4節・第5節の日程と時刻はCL・ELの日程確定を待って変わりうると公式に明記しています。(出典:Lega Serie A公式 開幕5節の日程とTV編成

    ここだけ押さえる

    観に行く週にカップ戦のラウンドが入っていると、リーグ戦が別の日に飛ぶ可能性があります。やることは一つで、リーグの日程だけでなく、カップ戦のラウンド日程も先に見ておくことです。カップ戦の日程は各大会の公式サイトで早い時期から公表されています。

    先に見ておきたいカップ戦のラウンド日程

    2026/27シーズンで、公式に日程が公表されているものをまとめました。

    大会公表されているラウンド日程
    FAカップ
    (イングランド)
    3回戦 2027年1月9日(土)/4回戦 2月13日(土)/5回戦 3月6日(土)/準々決勝 4月3日(土)/準決勝 4月24日(土)/決勝 5月22日(土)
    コッパ・イタリア 32強 2026年8月14〜17日/16強 12月2日・12月16日(予備日1月13日)/準々決勝 2027年2月3日・2月10日/準決勝 3月3日〜4月21日/決勝 5月19日
    DFBポカール
    (ドイツ)
    1回戦 8月21〜24日(バイエルン・ドルトムントは9月1〜2日)/2回戦 10月27〜28日/16強 12月1〜2日/準々決勝 2027年2月2〜3日・2月9〜10日/準決勝 4月20〜21日/決勝 5月29日(ベルリン)

    (出典:The FA: FA Cup round datesLega Serie A: コッパ・イタリアの編成DFB: DFB-Pokal Rahmentermine

    カラバオカップ(EFLカップ)とコパ・デル・レイについては、それぞれの公式サイトで確認してください。

    また、チャンピオンズリーグは火曜・水曜開催と規則で決まっているので、CLに出場しているクラブを観に行くなら、その週のリーグ戦は前後にずれる前提で考えておくと安全です。

    航空券はいつ・どう取るか

    ここからは実務の話です。航空券で見るべきところは、実はひとつしかありません。

    結論

    変更できるかどうかは、航空会社ではなく「どの運賃で買ったか」で決まります。安い運賃ほど変更に弱く、高い運賃ほど自由に動かせます。

    変更できるかどうかは「運賃」で決まります

    ANAの公式サイトには「予約変更が可能な運賃でお申し込みいただいた予約のみ、インターネットからの変更が可能」と書かれています。つまり変更できない運賃も存在するということです。予約変更のページにも「運賃のルールによりご予約変更いただけない場合や手数料等がかかる場合がございます」と明記されています。(出典:ANA公式サポートANA公式 国際線の予約変更・払い戻し

    JALも同じ考え方で、「運賃規則や変更希望便の空席状況に応じて、変更手数料や運賃・税金等の差額が発生する場合があります」としています。(出典:JAL公式FAQ

    では、どこで確認すればいいのか。両社とも予約時と予約後の両方で運賃規則を見られるようになっています。

    1予約する前に確認する

    JALはフライト選択画面で運賃を選ぶと、その運賃の規則が表示されます。ANAは「運賃規則一覧」のページで確認できます。買う前に「変更できるか」を見ておくのが確実です。

    2予約した後に確認する

    ANAは「予約内容の確認」画面の「運賃ルール」から、JALは旅程パネルの「運賃規則」から確認できます。

    往復で運賃が違うときは注意

    JALの公式には、往路と復路で運賃が異なる場合「より厳しい規則が旅程全体に適用される場合がある」と書かれています。片方だけ安い運賃にすると、旅程全体が変更しづらくなることがあります。対処はかんたんで、往復とも同じ条件の運賃で揃えておくことです。

    変更するときの窓口にも差があります。ANAはウェブサイトでの変更なら交換発行手数料がかからず、電話窓口や空港カウンターでは原則として手数料が発生します。JALも同様で、JAL Webサイトからの変更は航空券取扱手数料がかかりません。手続きはオンラインで済ませたほうが安く済みます(出典:ANA公式JAL公式FAQ

    海外の航空会社も考え方は同じです。ブリティッシュ・エアウェイズには Basic/Standard(Plus)/Fully Flexible/Select/Select Pro といった運賃タイプがあり、SelectとSelect Proは払い戻し可能で、変更手数料もかかりません(出典:British Airways: 運賃ブランドの発表

    また、BAで直接予約した場合には、予約から24時間以内であれば全額払い戻しを申請できるという規定があります(出発まで24時間を切っている便、BA Holidaysの予約は対象外)。買った直後に「やっぱりこの日程は違った」と気づいた場合の逃げ道になります。(出典:British Airways: Our Customer Commitment

    旅行会社で買った場合

    ANA・JAL・BAのいずれも、旅行会社経由で購入した航空券の変更は購入元の旅行会社へと案内しています。航空会社のサイトからは手続きできません。日程が動きうる旅程では、この一手間も考えておいてください。

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    イギリスへ行くなら、ETA(電子渡航認証)の申請渡航日が決まる前でも済ませられます。日程を待つ必要がないので、先に片づけてしまうのがおすすめです。

    特典航空券は変更のルールが別

    マイルで取る特典航空券は、有償の航空券とは別のルールで動きます。しかもANAとJALで扱いがかなり違います

    ANA国際線特典航空券JAL国際線特典航空券
    日程の変更発券後も、搭乗希望便の出発24時間前まで搭乗日・便を変更できる(Webまたは電話)予約変更はできない。取り消して取り直す形になる
    変更できないもの名義・航空会社・区間・クラスの変更は不可往復旅程から片道旅程への変更、およびその逆は不可
    払い戻し/取消の手数料1名につき3,000円または3,000マイル1冊につき3,100円

    (出典:ANA公式 特典航空券の変更・払い戻しJAL公式 特典航空券の取消

    日程が動く観戦旅行では、日付をそのまま動かせるANAのほうが扱いやすいです。JALで取る場合は取り消して取り直すことになるので、そのときに空席が残っているかが問題になります。

    宿は「キャンセル無料」で押さえておけば足ります

    宿については、そこまで身構える必要はありません。航空券と違って、変更に備えるコストがほとんどかからないからです。

    Booking.comの公式FAQによると、「無料キャンセル」とは宿泊施設が指定する期限内であれば無料で変更・キャンセルできるプランを指します。逆に「非返金(non-refundable)」のプランは、変更・キャンセル時に手数料(実質的に全額)が発生します。(出典:Booking.com公式FAQ

    同じ宿でもこの2種類のプランが並んでいることが多いので、日程が動きうる旅程では、必ず前者を選んでおいてください。それだけで対応できます。

    これで大丈夫

    キャンセル期限は予約確認メールと予約詳細ページに記載されます。予約したら、その日付だけメモしておけば十分です。また、宿泊施設のポリシー次第では、キャンセルして取り直さなくてもチェックイン・チェックアウト日の変更だけで対応できる場合もあります。

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    宿泊費の相場やエリアの選び方はイギリス旅行費用まとめで解説しています。マンチェスター周辺なら観戦におすすめのホテル5選もどうぞ。

    滞在は何曜日から何曜日で組むか

    ここまでの情報を、旅程の形に落とし込みます。やり方は、試合が動きうる範囲を、滞在期間で丸ごと包んでしまうことです。

    プレミアリーグの場合、公式が示している範囲は金曜20:00から月曜20:00まででした。金曜の日中に現地に着いていれば金曜20:00の試合に間に合いますし、月曜20:00にキックオフしても観戦できます。ただ、月曜20:00の試合は終わるのが22時を回りますから、その日のうちに帰国便に乗ることはできません。ですから発つのは火曜になります。

    リーグ試合が動きうる範囲カバーできる滞在
    プレミアリーグ金20:00〜月20:00(公式に明記)金曜の日中着 〜 火曜発
    ラ・リーガ金21:00・月21:00の試合を確認金曜の日中着 〜 火曜発
    セリエA金18:30〜月20:45の試合を確認金曜の日中着 〜 火曜発
    ブンデスリーガ金20:30〜日19:30(放送規定に明記)金曜の日中着 〜 月曜発
    チャンピオンズリーグ火曜・水曜(規則で固定)試合日の前後1日ずつ

    ラ・リーガとセリエAについては、リーグ公式が枠の一覧を公表していないため、実際に組まれた試合の時刻から範囲を読み取っています。ラ・リーガは金曜21:00と月曜21:00の試合が、セリエAは金曜18:30から月曜20:45までの試合が、いずれも公式の日程発表に載っていました。

    これで大丈夫

    ヨーロッパの4大リーグを観るなら、金曜着・火曜発で組んでおけば、どこに動いても観られます。ドイツだけは月曜開催がないので、金曜着・月曜発で足ります。

    多めに取った日は、動かなければそのまま自由時間になります。予備日として持っておくくらいの気持ちでいいと思います。

    日程が変わったと分かったら、何をどの順で直すか

    実際に日程変更の連絡が来たとき、何から手をつければいいのか。直す順番は決まっています。

    チケットは基本的にそのまま使えます

    最初に安心していただきたいのが、ここです。キックオフの日時が変わっただけなら、買ったチケットはそのまま有効です。取り直す必要はありません。

    主要クラブのチケット規約を確認すると、いずれも同じ趣旨のことが書かれています。

    クラブ日程が変更された場合の扱い
    アーセナル変更後の試合に入場できる(中止の場合は振替チケットか全額返金を選択)
    リバプール変更後の試合に入場できる(延期のみでは返金なし)
    マンチェスター・ユナイテッド振替試合に入場する権利がある
    トッテナム元の試合のために購入したチケットは変更後の日程でも有効
    チェルシー延期の場合は全額返金(手数料控除)か振替試合のチケットを選択できる
    ACミラン同じ節の中での日程変更ならチケットは有効(節をまたぐ変更のみ返金対象)
    ドルトムント振替後もチケットは有効(21日以内なら解約・返金も選べる)

    (出典:Arsenal Ticket T&CLiverpool FCTottenham HotspurChelsea FCBorussia Dortmund ATGB

    リセールサイトで購入した場合も同じ考え方です。StubHubは延期・日程変更の場合は新しい日程でチケットが有効になり、原則として返金はされないと案内しています(中止の場合は全額返金またはクレジット)。SportsEvents365も「通常、チケットは新しい日程で有効になります」としています。(出典:StubHub: 延期・日程変更・中止についてSportsEvents365 FAQ

    これで大丈夫

    日程変更の連絡が来ても、チケットについてやることはありません。手を動かすのは、このあとの宿と移動だけです。

    宿と移動を直す

    チケットが有効なままなら、直すのは滞在まわりだけです。

    1宿のキャンセル期限を確認する

    予約確認メールか予約詳細ページで期限を見ます。期限内なら、日付の変更またはキャンセルして取り直しで対応できます。

    2都市間移動の切符を直す

    鉄道も航空券と同じで、安い運賃ほど変更に制限があります。日程が動きそうな旅程では、切符を買う前に条件を見ておいてください。

    3最後に航空券を見る

    滞在期間に余裕を持たせてあれば、そもそも航空券を直す必要が出ないことがほとんどです。ここまで来て初めて、変更が要るかどうかを判断します。

    ヨーロッパの鉄道の変更・払い戻し条件は、国ごとにかなり違います。

    鉄道変更・払い戻しの条件
    National Rail
    (イギリス)
    Advance:日程変更は出発前まで可能(1件£10の手数料+運賃差額)。払い戻しは原則不可
    Off-Peak/Anytime:変更・払い戻しとも可能(手数料あり)
    Trenitalia
    (イタリア)
    Base:出発時刻まで何度でも変更可(差額のみ)。出発前なら20%を引いて払い戻し可
    Economy:同じ列車カテゴリー内で日時変更が1回だけ可能
    Super Economy:変更・払い戻しとも原則不可
    Deutsche Bahn
    (ドイツ)
    Sparpreis:有効開始日の1日前まで10ユーロの手数料でキャンセル可(返金はクーポン)
    Super Sparpreis:キャンセル・変更とも不可
    Flexpreis(長距離):有効開始日の前日まで無料キャンセル可

    (出典:National Rail: Advance Tickets T&CTrenitalia: 運賃の種類Deutsche Bahn: 変更・取消

    ドイツ鉄道には、予約から180分以内かつ有効開始日より前であれば無料で取り消せる「Sofortstornierung(即時取消)」もあります。買った直後に気づいた場合はこれが使えます。なお、DBは切符の「交換」という手続き自体がなく、キャンセルして買い直す形になります。

    あわせて読みたい

    イギリス国内の移動についてはロンドンからマンチェスターへの移動方法でくわしく解説しています。日程が合わなくなって別の試合を探すことになった場合は、チケット転売サイトの比較も参考にしてみてください。

    日程変更の告知はどこで受け取るか

    最後に、情報源を整理しておきます。旅行の前にブックマークしておきたい公式ページです。

    スペインとイタリアは、日程の発表が公式サイトのニュース欄に出ます。日程ページだけを見ていると気づくのが遅れるので、観戦予定の時期が近づいたら、ニュース欄もあわせて見るようにしてください。

    まとめ

    まとめ

    海外サッカーの試合日程は動きます。でも、動く範囲も、確定する時期も、あらかじめ決まっています。それを吸収する形で予約しておけば、変更の連絡が来ても慌てる必要はありません。

    やることは4つだけです。

    1. 観たい試合を決めたら、動く範囲をカバーする滞在期間で考える(4大リーグなら金曜着・火曜発、ドイツなら金曜着・月曜発)
    2. 航空券は運賃の変更条件を見てから買う。宿はキャンセル無料のプランを選ぶ
    3. カップ戦のラウンド日程も先に確認しておく(リーグ戦が飛ぶことがあるため)
    4. 日程が確定したら、宿と移動だけ微調整する。チケットはそのまま使えます

    プレミアリーグなら5〜6週間前、ラ・リーガとセリエAなら2〜3週間前に日程は固まります。それまでは「まだ動くかもしれない」と思っておけば十分です。観たい試合が決まったら、まずはカレンダーの金曜と火曜に印をつけるところから始めてみてください。

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