- 【2026/27最新】チケット・航空券・宿泊費など、セリエA現地観戦にかかる総費用
- 2026年4月に完全運用が始まったEESと、2027年へ延期されたETIASの現状
- 見落としがちな宿泊税と、ミラノが2026年だけ高い理由
- 記名式チケットの落とし穴と、名義変更という正規ルート
- 3泊5日モデルプランで見る「20万円以下は可能か?」
こんにちは。海外サッカーのあるくらし、運営者の「神谷ゆう」です。
「一度でいいから、イタリアで本場のサッカーを見てみたい」。セリエA好きなら誰でも考えることだと思います。サン・シーロの音の大きさや、スタディオ・オリンピコの独特な空気は、現地に行かないと分かりません。
ただ、実際に調べ始めると最初に手が止まるのが「で、結局いくらかかるの?」という部分です。チケット代はもちろん、航空券、ホテル、現地の移動、スマホの通信まで、財布から出ていくものは意外と多い。初めての方はもちろん、何度か行っている方でも、適正な予算感はつかみにくいところだと思います。
この記事では、セリエA観戦にかかるお金を項目ごとに分けて整理しました。チケット、航空券、宿泊、現地の交通、通信、保険まで、実際に払うことになるものをひととおり並べています。
最後に3泊5日のモデルプランを2パターン用意しているので、細かい話が面倒な方はそこだけ先に見てもらっても構いません。
セリエA観戦チケットの購入方法と費用
旅費の話をする前に、まずチケットです。ここが取れるかどうかで日程も航空券も決まるので、順番としては最初に来ます。
イタリアは海外からの観戦者に比較的オープンな国で、いくつかの手順さえ押さえれば個人でも問題なく買えます。クラブごとに仕組みは違いますが、極端に難しいということはありません。セリエA全体のチケット購入方法は別記事でまとめているので、買い方そのものを詳しく知りたい方はそちらもどうぞ。
ここでは相場の目安と、入手ルートの選択肢を見ていきます。
2026/27シーズンの日程
まず旅程の土台になる日程です。2026年6月5日にパルマで抽選会が行われ、次のように決まっています。
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| 項目 | 日付 |
|---|---|
| 開幕 | 2026年8月22日(金) |
| 冬の中断 | 2026年12月27日の週末のみ |
| ミッドウィーク開催 | 2026年10月28日、2027年1月6日(エピファニア) |
| 最終節 | 2027年5月30日(日) |
ここは日本人にとって見逃せないポイントです。イタリアには長期の冬季中断がありません。休むのは12月27日の週末だけで、12月26日前後にも試合が組まれますし、1月6日(水)にはミッドウィーク開催もあります。
プレミアリーグのボクシングデーほど知られていませんが、年末年始の休みを使って観戦旅行に行きやすいリーグです。しかも1〜2月は航空券が安い時期と重なります。
※ 2026/27シーズンからの昇格はフロシノーネ、モンツァ、ヴェネツィア。入れ替わりでクレモネーゼ、ヴェローナ、ピサがセリエBへ降格しています。
セリエA観戦チケットの相場
セリエAのチケット代は、対戦カード、席種、購入時期によって大きく変わります。同じスタジアムでも、相手と席によって倍以上の差がつきます。
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| 試合・席種 | 価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ビッグマッチのメインスタンド | €100〜 | ユヴェントス対インテル、ミラン対ナポリなど。見やすい席は早期に埋まります |
| 中堅クラブ・上段/コーナー席 | €30〜60 | 人気カード以外なら、この価格帯で十分に観戦できます |
| ホスピタリティ(VIP) | €150以上 | ビュッフェ、オープンバー、VIPラウンジなどの特典付き |
ユヴェントス対インテルやミラン対ナポリのようなビッグマッチだと、見やすいメインスタンドは1枚€100〜になることもあります。
一方、中堅クラブ同士の試合や、上段・コーナー付近の席なら€30〜60程度で買えることも珍しくありません。ここは行きたい試合を1つに絞りきらず、いくつか候補を持っておくと予算の調整が効きます。
試合が近づくほど選べる席は減っていきます。旅程が固まったら、その時点で候補の試合のチケット状況を見ておくと、あとで慌てずに済みます。
イタリアのチケットは「記名式」です
買い方の話に入る前に、これだけは先に押さえてください。イタリアのサッカーチケットは法律上の記名式です。
購入時に観戦する本人の身分証情報を登録する必要があり、入場時にも身分証で本人確認が行われます。チケットに書かれた名前と、持っている人の身分証が一致していないと入れないのが原則です。
ここを知らずに、イタリア在住の知人や現地の代行業者に他人名義で買ってもらい、当日ゲートで入れなかったという失敗が起こります。日本の感覚で「チケットさえあれば入れる」と考えないでください。
パスポートは必ず持って行ってください。スタジアムでの本人確認に使います。
解決策は「名義変更(cambio nominativo)」
とはいえ、日本から行く人が締め出される仕組みではありません。クラブ側が名義変更という正規の手続きを用意しています。
たとえばインテルの単発チケットの場合、券種によって扱いが違います。
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| 券種 | 名義変更の扱い |
|---|---|
| BASE | 有料で1回のみ可(1階 €20、2階・3階 €10) |
| PLUS | 1回分が価格に含まれる |
| HOSPITALITY | 1回分が付帯 |
リセールサイトで買う場合も、この名義変更がきちんと行われるかどうかが分かれ目になります。「名義はどうなるのか」を購入前に必ず確認してください。ここを曖昧にしたまま売っている業者からは買わないほうがいいです。
※ 内務省・警察庁の制度である「Tessera del tifoso(ファンカード)」も引き続き存在します。また、インテルではシーズン券の購入に独自の「Siamo Noi」カード(€15・有効期限6年)が必要です。単発観戦の日本人旅行者に必須というわけではありませんが、クラブによって会員制度の設計が違う点は頭に入れておいてください。
チケットの入手方法は3つ
入手ルートは大きく3つです。
どれが正解ということはなく、行きたい試合と予算しだいで変わります。
まずはクラブ公式サイト。売り切れていたら保証付きのリセールサイト、記念になる観戦にしたいならホスピタリティ。この順番で考えれば迷いません。
① 公式チケットサイト・クラブ公式販売窓口
いちばん安いのは公式です。クラブのサイトで日程と座席図を見ながらそのまま買えますし、現地のチケット売り場に行けば窓口でも買えます。
ただし人気カードは早い段階で消えます。「現地で買えばいい」と考えていると、着いた頃には何も残っていないこともあるので、見る試合が決まっているならオンラインで先に押さえておくのが安全です。
② リセールサイト(SportsEvents365)で購入する
公式が完売していたり、残っているのが見づらい席ばかりだったりしたときの受け皿がリセールサイトです。私が使っているのはSportsEvents365で、理由は単純に日本語で完結するからです。
- 日本語対応:海外サイトですが表示もサポートも日本語です。英語のチェックアウト画面と格闘せずに済みます。
- 在庫が見つかりやすい:試合が近づくほど出品が増えるので、公式で完売したビッグマッチでも残っていることがあります。
- 価格は変動制:需要で上下しますが、他のリセールサイトより割安なこともあります。
- 返金保証がある:万が一のときは100%返金保証。電話・メール・チャットが日本語で通じるので、トラブル時に一人で抱え込まずに済みます。
値段は試合ごとにまったく違うので、気になるカードがあれば一度サイトで見てみてください。他のリセールサイトとの比較も別記事にまとめています。
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SportsEvents365で海外サッカーチケット購入の評判・口コミは?
③ ホスピタリティチケット
記念の観戦にしたい、という場合はホスピタリティ(VIP)という選択肢もあります。
- 特典内容:試合前のビュッフェ、アルコール込みのオープンバー、VIPラウンジ、往復送迎、オリジナルグッズなどがセットになっています。
- 料金目安:€150以上。一般席と比べればかなり高いですが、席そのものも良く、待ち時間が快適なのは大きいです。
- 購入方法:クラブの公式サイトから買えます。誕生日や記念日に合わせる方が多い印象です。
クラブ別の実際の購入手順はこちら
クラブごとの具体的な手順は個別の記事にまとめています。公式サイトのアカウント作成から、発売スケジュール、座席エリアごとの値段まで書いているので、行くクラブが決まっている方はこちらを見てください。
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サン・シーロは今どうなっているのか
ミラノ遠征を考えている方が気にするところだと思うので、現状を書いておきます。
2026/27シーズンは、これまでどおりサン・シーロ(ジュゼッペ・メアッツァ)で試合が行われます。いま行っても問題ありません。
2025年にインテルとミランの両クラブがミラノ市からスタジアムを取得し、建て替えに向けて動き出しました。ただし新スタジアムは現在のメアッツァの隣に建てる計画なので、工事期間中も試合は今のスタジアムで続きます。
公表されている工程では、新スタジアムの建設が2027年10月から2030年10月、開場が2030年12月。メアッツァの解体は2031年4月からとされています。つまり、あの独特の螺旋スロープを見られる時間はまだ数年あります。
スタンドの中は変わりませんが、南側のチケット売り場(biglietteria Sud)はすでに解体され、仮設に置き換わりました。入場ゲートの位置も一部変わっています。
外周の動線は工事の進み具合で段階的に変わるので、数年前の観戦記に書かれたゲートの位置や行き方を鵜呑みにしないでください。当日はクラブ公式の案内と現地の掲示に従うのが確実です。
※ 2026/27シーズンに座席数の削減や収容制限があるかどうかは、公式には確認できませんでした。確認できたのは外周部のアクセス変更とチケット売り場の仮設化までです。
ローマ、その他のスタジアム
ASローマの新スタジアム(ピエトラララータ)は計画が進んでおり、2026年7月に認可手続きが始まりました。着工目標は2027年3月、開場見込みは2030年です。2026/27シーズンはこれまでどおりスタディオ・オリンピコを使います。
ナポリはディエゴ・アルマンド・マラドーナ、ユヴェントスはアリアンツ・スタジアム、アタランタはベルガモのGewiss Stadiumで通常どおりです。
フィオレンティーナの本拠地スタディオ・アルテミオ・フランキは改修工事が続いています。工事による座席の使用制限があるかどうかを確認できませんでした。フィレンツェでの観戦を予定している方は、チケットを取る前にクラブ公式サイトで座席エリアの販売状況を必ず見てください。
- チケットは記名式:入場時に身分証で本人確認。名義変更の手続きを必ず確認すること。
- 相場は対戦カードと席種で決まる:ビッグマッチは€100〜、中堅カードなら€30〜60程度。
- 公式がいちばん安い:ただし人気カードは早く消えるので、日程が決まったら先に押さえる。
- 完売したらリセール:SportsEvents365なら日本語で完結し、100%返金保証もついています。
- ホスピタリティは€150以上:ラウンジや食事込み。記念の観戦にする場合の選択肢。
- 候補を複数持っておく:試合を1つに絞りきらないほうが、結果的に安く良い席が取れます。
渡航費:航空券の手配方法と費用の目安
総額のうち、いちばん大きいのが航空券です。ここが数万円動くだけで旅全体の予算感が変わります。
裏を返せば、削りどころとしてもいちばん効く項目です。時期、予約のタイミング、経由地の3つで見ていきます。
オフシーズンとハイシーズンの航空券相場
イタリア行きの航空券は、観光客が集中するハイシーズン(夏休み、年末年始、ゴールデンウィークなど)と、需要が落ち着くオフシーズン(冬場や閑散期)で値段がかなり違います。
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| 時期 | 該当する期間 | 往復航空券の目安 |
|---|---|---|
| ハイシーズン | 7〜8月、年末年始、春先の連休 | 15〜20万円程度、あるいはそれ以上 |
| オフシーズン | 1〜2月、5月、10月など | 10万円を切る便も探しやすい |
- ハイシーズンの目安:7〜8月や年末年始、春先の連休は、成田・羽田からローマやミラノへの往復が15〜20万円程度、時期によってはそれ以上になります。直行便や有名キャリアを選ぶとさらに上がります。
- オフシーズンの目安:冬(1〜2月)や5月、10月あたりは需要が落ち着き、10万円以下の往復も見つかります。経由便やLCCを組み合わせれば、もう少し下げられます。
日程に融通が利くなら、時期をずらすだけで数万円変わります。その分をチケットの席やホテルに回せると考えると、時期選びはかなり大きい判断です。ちなみにセリエAは冬もリーグ戦をやっているので、観戦目的なら1〜2月は狙い目です。
早期予約とフライト選びのポイント
航空券は早いほど安い、が基本です。試合が決まったらすぐ動いたほうが結局いちばん安く済みます。
- 早期予約のメリット:航空券は段階的に値上がりしていくので、数ヶ月前に押さえるだけで数万円変わることがあります。ビッグマッチを狙うなら、観戦チケットと航空券は同時並行で探すのがおすすめです。
- フライト選びのコツ:直行便は楽ですが高い。経由便は時間がかかる代わりに安いです。ローマ着が高いときは、パリやフランクフルトなどヨーロッパの別都市まで飛んで、そこから鉄道やLCCでイタリアに入ると総額が下がることがあります。
Expediaで航空券とホテルをセットでお得に予約
私が航空券を探すときに最初に見るのはExpedia(エクスペディア)です。
理由は、航空券とホテルをまとめて予約したときに効く「AIR+割(エアプラスわり)」というセット割引があるからです。観戦旅行のように必ず泊まる前提の旅とは相性がよく、別々に取るより安くなることがよくあります。
- まず「航空券+ホテル」で検索する:トップページで「航空券+ホテル」を選び、ミラノやローマと日程を入れるだけです。別々に取った場合といくら違うかは、並べてみればすぐ分かります。
- スタジアム周辺のホテルも探せる:サン・シーロやスタディオ・オリンピコの近くで絞り込めるので、試合後の移動を短くしたいときに便利です。
- 支払い総額が分かりやすい:比較サイトのように他サイトへ飛ばされず、そのまま予約まで終わります。あとから手数料が乗ってくることもありません。
- ポイントが貯まる:無料の「Expedia Rewards」に登録しておけば、次の旅行で割引に使えます。
まずはセット料金がいくらになるか見て、そこから宿と席のグレードを決めていくと話が早いです。
- 時期で数万円変わる:ハイシーズンは往復15〜20万円以上、オフシーズンなら10万円以下も見つかります。
- 早く取るほど安い:試合日程が分かった時点で押さえる。数ヶ月前かどうかで金額が変わります。
- 経由便を検討する:直行便は快適ですが高い。パリやフランクフルト経由にすると総額が下がることがあります。
入国手続きの新ルール:EESとETIAS
ここは2026年に入って大きく変わった部分です。少し前の情報を見て準備すると確実にズレるので、独立した項目にしました。
EESはすでに始まっています。イタリア入国時に指紋と顔写真の登録が必要です。ETIASはまだ不要です。2027年に延期されました。
EES(出入国記録システム)はもう始まっている
EESは、シェンゲン圏に出入りする域外国籍者の記録を電子化する仕組みです。2025年10月12日から段階的に導入され、2026年4月10日に完全運用に入りました。つまり、これから行く人は全員が対象です。
日本人が入国審査で登録されるのは次の内容です。
- 氏名とパスポート情報
- 指紋と顔画像(生体データ)
- 入域・出域の日時と場所
事前の申請は要りません。現地の入国審査でその場で登録されます。一度登録すれば3年間はデータが使い回されるので、毎回フルでやり直しになるわけではありません。
入国スタンプはEESに置き換わりました。記念にスタンプを集めていた方には残念な話ですが、押されなくても正常です。滞在日数はシステム側で自動的に記録されています。
完全運用が始まった2026年4月の直後、シェンゲン圏各地の空港で入国審査に最大3時間かかったとの報道がありました。初回登録に時間がかかる人が集中したためです。
ヨーロッパの都市で乗り継いでイタリアに入る場合、最初に降り立つシェンゲン圏の空港で審査を受けます。乗り継ぎ時間を短く組んでいると、それだけで乗り遅れます。経由便を選ぶときは、安さだけでなく乗り継ぎ時間も見てください。
※ 待ち時間の数字は報道ベースです。運用開始直後の混乱時のものなので、現在は改善している可能性があります。
ETIASは2027年に延期された(現時点では不要)
ETIASは、日本を含むビザ免除国の渡航者に事前の渡航認証を求める制度です。「ヨーロッパ版ESTA」と説明されることが多いものです。
これについては、2026年に入ってから情報が二転三転しました。
長らく「2026年後半に開始」とされていましたが、2026年7月にEUが公式サイトから「2026年第4四半期」の記載を削除。EESの導入が混乱したこともあり、開始は2027年にずれ込む見通しです。改定後のスケジュールは、2026年9月のeu-LISA理事会を経て示される見込みです。
- 2026年8月時点では申請不要。システム自体が稼働していないので、申請しようとしても受け付けていません。
- 開始後の手数料は20ユーロ。18歳未満と70歳超は免除です。
- EUは「開始の数ヶ月前に具体的な日付を告知する」としています。ある日突然必要になることはありません。
制度が始まっていないにもかかわらず、申請を受け付けるかのようなサイトが存在します。稼働していない制度に手数料を払う必要はありません。渡航直前にEUの公式サイトで最新状況を確認するのが確実です。
滞在日数のルール(90日/180日)
シェンゲン圏の滞在ルールは「任意の180日間のうち、滞在は最大90日まで」で、ここに変更はありません。観戦旅行の日程で引っかかることはまず無いはずです。
ただしEESの導入で、滞在日数がシステムで自動計算されるようになりました。これまで手作業のスタンプ確認で見逃されていた超過が機械的に検知されます。ヨーロッパを長く回っている方は、日数の管理をこれまで以上にきちんとしておいてください。
- EESは2026年4月10日から完全運用。入国審査で指紋と顔写真を登録します。事前申請は不要です。
- パスポートのスタンプは廃止。押されなくても問題ありません。
- 乗り継ぎ時間は長めに。導入直後は最大3時間待ちの報道がありました。
- ETIASは現時点で不要。2027年に延期されました。開始後は20ユーロです。
- 90日/180日ルールは変更なし。ただし超過は自動で検知されます。
宿泊費:滞在先の選び方と料金目安
宿泊費は、どこまで快適さを求めるかで金額が一気に変わる項目です。イタリアはホテルもB&Bもホステルも選択肢が多いので、予算に合わせて調整しやすいところでもあります。
相場の目安と、安く取るコツを見ていきます。
イタリアの宿泊費相場
宿泊相場は都市やエリア、シーズンで変わりますが、だいたい次のレンジで考えておけば大きく外しません。
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| タイプ | 1泊の価格目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 高級ホテル | €200〜€400以上 | 歴史的建造物を改装した5つ星クラス。コンシェルジュ、スパ、プールなど設備が充実 |
| 中級ホテル | €100〜€200 | 3〜4つ星クラス。専用バスルーム、Wi-Fi、朝食付きプランなどコスパ良好 |
| 格安ホテル・B&B | €50〜€100 | 2〜3つ星や郊外の宿、家族経営のB&B。シンプルだが清潔な場合が多い |
| ホステル(ドミトリー) | €20〜€40 | 相部屋。とにかく費用を抑えたい方向け |
高級ホテル(ラグジュアリーホテル)
歴史的な建物を改装したホテルや、有名ブランド系列の5つ星クラスです。コンシェルジュ、ルームサービス、ジム、スパ、プールといった設備がひととおり揃っていて、立地も中心街や観光名所の近くが多いです。滞在そのものを旅の目的にしたい場合はここになります。
中級ホテル(ミドルクラスホテル)
3〜4つ星クラス。専用バスルーム、Wi-Fi、朝食付きプランと、必要なものはひととおり揃っています。豪華さはありませんが価格と快適さのバランスが良く、各都市の中心部にも数が多いので、迷ったらこの帯を基準にすると考えやすいです。
格安ホテル(バジェットホテル)
2〜3つ星の簡素なホテルや、郊外の宿、家族経営の小さなB&Bなどです。部屋もサービスも必要最低限ですが、清潔なところが多く、費用を抑えたい人には十分です。宿は寝るだけと割り切って、その分をチケットや食事に回すという考え方もあります。
もっと抑えたいなら、ホステルやゲストハウスのドミトリー(相部屋)で1泊€20〜€40という手もあります。
相部屋は避けたいけれど予算は抑えたい、という場合は、郊外や小さめの都市に目を向けると、中級ホテルやB&Bが割安に見つかります。
- 中心部に近いほど高く、郊外ほど安くなります。地下鉄で20分離れるだけでかなり違います。
- 観光ピークやビッグマッチの週末は値段が跳ね上がります。日程が決まったら早めに押さえてください。
宿泊税を忘れずに予算へ入れる
ここは見落とされがちなので、独立して書いておきます。イタリアには宿泊税(tassa di soggiorno)があり、予約サイトで払った宿泊費とは別に、現地で1人1泊ごとに徴収されます。
2026年時点の主要都市の税額です。
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| 都市 | 5つ星 | 4つ星 | 3つ星 | B&B等 | 上限泊数 |
|---|---|---|---|---|---|
| ミラノ | €10.00 | €10.00 | €7.40 | €9.50 | 連続14泊 |
| ローマ | €10.00 | €7.50 | €6.00 | €6.00 | 連続10泊 |
| フィレンツェ | €8.00 | €7.00 | €6.00 | €5.50 | 連続7泊 |
| ナポリ | €6.00 | €6.00 | €5.50 | €5.50 | — |
| トリノ | €5.00 | €4.50 | €3.50 | €3.80 | 連続7泊 |
金額そのものは小さく見えますが、積み上がると無視できません。4人家族がミラノの4つ星に3泊すると、€10×4人×3泊=€120。2万円前後が宿泊費とは別に飛びます。
ミラノの税額は本来€5が上限ですが、冬季五輪の特例で2026年に限り最大€10へ引き上げられています。五輪は2026年2月に終わりましたが、この措置は暦年で適用されるため2026年12月31日まで続きます。
法改正がなければ2027年1月1日から€5に戻る見込みです。2026/27シーズンの前半(8月〜12月)にサン・シーロへ行く方は高い側、年明け以降なら安い側、と考えてください。
ミラノのB&B・短期賃貸(Airbnb系)は€9.50で、4つ星ホテル(€10)とほぼ同じです。3つ星ホテル(€7.40)のほうが宿泊税は安いという逆転が起きています。「安く泊まるためにAirbnb」という発想が、この税に関しては効きません。
一方でミラノは18歳未満が全額免除です(ローマは10歳未満、フィレンツェは12歳未満)。お子さん連れならミラノが有利になります。
支払いで困らないために
- ユーロの現金を用意しておく:法律上カード払い不可というわけではありませんが、チェックイン・チェックアウト時に現金で求められることがよくあります。
- 予約時の表示額に含まれていないことが多い:Booking.comなどの合計金額を見て「これで全部」と思っていると、現地で追加請求されて驚きます。
- 宿を変えるとカウントがリセットされる:上限泊数は同一施設での連泊が条件です。長く滞在するなら同じ宿に泊まり続けたほうが得になります。
Expediaのセット予約で宿泊費を抑える
宿は航空券と一緒にExpediaで取るのがいちばん安く済むことが多いです。
先ほども触れた「AIR+割(エアプラスわり)」が効くからで、ホテル単体で取るより宿泊費が下がります。3泊するなら差額もそれなりの額になります。
- 必ず「航空券+ホテル」で検索する:ここを間違えるとセット割引が効きません。浮いたお金はチケットの席か、本場のイタリアンに回してください。
- スタジアムから探す:「サン・シーロ(ミラノ)」「アリアンツ・スタジアム(トリノ)」のように、地図上で見ながら決められます。試合後の帰り道が短いのは思っている以上に楽です。
- キャンセル無料で絞る:試合の日程や時刻は直前に動くことがあります。フィルターで「キャンセル料無料」に絞っておけば、あとで調整が効きます。
- Expedia Rewardsに登録しておく:無料です。次の遠征のときに割引として使えます。
高級ホテルからB&Bまで探し方は同じなので、まずはセット料金を見るところから始めてみてください。
- 宿泊費の目安:高級ホテル€200〜€400以上、中級€100〜€200、格安€50〜€100、ホステル€20〜€40。迷ったら中級を基準に考えると分かりやすいです。
- 選び方:中心部ほど高く、郊外は安い。観光ピークやビッグマッチの週末は跳ね上がるので、早めに押さえるのが結局いちばん安上がりです。
現地交通費:スタジアムへのアクセスと国内移動手段
現地の移動は、金額としては小さい項目です。ただ、試合当日のストレスに直結するので、事前に考えておく価値はあります。
イタリアは公共交通がしっかりしているので、市内の移動は基本的に地下鉄とトラムで足ります。都市をまたぐなら鉄道かバス、時間を買いたいなら国内線という順で考えると整理しやすいです。
それぞれの相場を見ていきます。
都市内移動の手段と費用目安
ミラノとローマの運賃(2026年の公式運賃)
観戦で使うことが多い2都市について、公式の運賃表から拾いました。
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| 券種 | ミラノ(ATM) | ローマ(ATAC) |
|---|---|---|
| 1回券 | €2.20(90分有効) | €1.50(100分有効/地下鉄は1回のみ) |
| 24時間券 | €7.60 | €8.50 |
| 48時間券 | 設定なし | €15.00 |
| 72時間・3日券 | €15.50(3日券) | €22.00(72時間) |
| 回数券・週間券 | 10回券 €19.50 | 週間券(CIS)€29.00 |
ここは間違えやすいところです。24時間券は打刻から24時間ですが、3日券は「初回打刻の日から3日目の運行終了まで」というカレンダー日での計算です。
夕方に打刻すると、初日はほとんど使わないまま1日分を消費します。到着日の夜に買うのではなく、本格的に動き出す日の朝に打刻するほうが得です。なおATMに48時間券はありません。「48時間券がある」と書いてあるサイトは情報が古いか誤りです。
ミラノの運賃は2026年も値上げされていません(直近の改定は2023年1月の€2.00→€2.20)。ローマも2026年8月時点で€1.50のままですが、€2.00への引き上げが議論されている最中なので、渡航前に公式サイトで見ておくと確実です。
地下鉄M5(lilla/紫線)のSan Siro Stadio駅がスタジアム直結です。ミラノ市内のゾーン内なので追加料金はかかりません。M1(赤線)のLotto駅から歩いても行けます。
タッチ決済が使えます(ただしJCBは不可)
ミラノではクレジットカードのタッチ決済でそのまま乗れます。券売機に並ばなくていいので、短い滞在ならこれがいちばん楽です。
- 対応ブランド:Visa、Mastercard、American Express、Maestro、VPay。Apple PayやGoogle Payに登録したカードでも使えます。事前登録も手数料も不要です。
- JCBは対応ブランドに入っていません。JCBしか持っていない方は、券売機で紙の切符を買ってください。
- 地下鉄は出るときもタッチが必要です。忘れると最大距離の運賃を取られます。
- 1日の上限額があります:24時間以内に4回乗ると、それ以降は1日券と同じ€7.60で打ち止めです。乗る回数が読めないときはタッチ決済のほうが損をしません。
試合当日のスタジアムアクセス
サン・シーロは試合日にM5とM1が増発され、終電も深夜1時頃まで延長されます。
ひとつ知っておくと役に立つのが、帰りは使える駅が変わることです。イベント終了後はM5の「San Siro Ippodromo」駅と「Segesta」駅が閉鎖され、客をSan Siro Stadio駅に集約して整理します。行きに使った駅から帰れると思っていると戸惑うので、頭の片隅に入れておいてください。
スタディオ・オリンピコへの定番ルートは、piazzale Flaminioからトラム2番でpiazza Manciniまで行き、そこから徒歩10分です。ところがこのトラム2番が2026年7月8日からバス代行になっています。
さらに、変電所の更新工事のため2026年8月3日から約3ヶ月間、ローマのトラム全線が運休してバス代行になると報じられています。
2026年の夏から秋にローマで観戦する方は、トラム2番が動いている前提で計画を立てないでください。代替は次の2つです。
- piazzale Flaminioから出る代行バス(490番系統の停留所から発車)
- 地下鉄A線Ottaviano駅からバス32番
試合日はスタジアム方面にバス・トラム合わせて19系統が走ります。当日の運行状況はローマ市交通の公式情報で確認してから出てください。
※ 全線運休の期間と対象路線は報道ベースの情報で、開始日・終了日の詳細までは確認できていません。渡航前に必ず最新情報をご確認ください。
タクシー
都市部なら比較的簡単に拾えますが、値段は当然上がります。
初乗り€3〜€5前後、以降1kmごとに€1〜€2程度が加算されていきます。
荷物の数や深夜料金で加算されることもあります。スタジアム周辺は試合の前後に需要が集中するので、待ち時間も料金も伸びがちです。帰りは駅まで歩いてしまったほうが早い、ということもよくあります。
Uber
大都市ならUberも使えますが、料金はタクシーと同じか、やや高めになることが多いです。
それでもアプリで完結して、乗る前に料金が分かるのは安心材料です。行き先をイタリア語で伝えなくていいのは、慣れていないうちはかなり助かります。
混雑時は料金が跳ね上がるので、公共交通と使い分けるのが現実的です。
都市間移動の手配:Omioで鉄道・バス・飛行機を比較予約
都市をまたぐときの手段は鉄道、バス、国内線フライトの3つです。
ローマからミラノ、ナポリからフィレンツェ、トリノからヴェローナ。1回の遠征で2試合以上見ようとすると、こうした移動が必ず出てきます。ユヴェントスとナポリのように離れたクラブを組み合わせるなら、なおさら移動の計画が効いてきます。
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| 手段 | 費用の目安 | 所要時間の目安(ローマ〜ミラノ) |
|---|---|---|
| 高速鉄道(フレッチャロッサ/イタロ) | €20〜€50 | 3〜4時間 |
| 長距離バス | €10〜€30 | 5〜8時間(夜行なら宿代も節約) |
| 国内線フライト | 早期予約で€50〜€100 | 1時間程度+空港での時間 |
鉄道
イタリアの高速鉄道(フレッチャロッサ、フレッチャビアンカ、イタロなど)は速くて快適です。移動中に座って休めるのも大きい。
ローマ〜ミラノは3〜4時間で、予約時期と列車クラスによって€20〜€50程度から見つかります。早く取るほど割引運賃が残っているので、日程が決まったら押さえておくといいです。
バス
長距離バスは時間がかかります(都市間で5〜8時間ということも)。その代わり運賃は€10〜€30程度と安く、夜行を使えば1泊分の宿代も浮きます。
最近のバスは座席指定もWi-Fiもあるので、思っているほど過酷ではありません。
国内線フライト
離れた都市を短時間で移動したいときの選択肢です。
ローマ〜ミラノなら飛行時間は1時間程度。ただし空港までの移動と保安検査を入れると、実際には鉄道とあまり変わりません。
価格は時期と航空会社しだいですが、早期予約なら€50〜€100前後から見つかることもあります。
Omioでの比較予約
この3つをまとめて比較できるのがOmioです。
ヨーロッパ全域の電車・バス・フライトを横断検索できるサービスで、出発地と到着地、日付を入れるだけで価格と所要時間が並びます。鉄道会社ごとのサイトを回らなくていいのが楽です。
- 価格と時間を並べて見られる:最安値と最短時間が一度に分かるので、判断が早いです。
- そのまま予約できる:他サイトに飛ばされることなく、Omio上で完結します。
- 割引が出ていることがある:時期によってはキャンペーン運賃が見つかります。
Omioの使い方(画面付き)
出発地点、到着地点、日程を入力して検索します。
料金と時間を比較しながら、どれに乗るか選びます。
チケットの種類はeチケットを選んでください。
あとはメールアドレスと支払い情報を入れるだけで、eチケットがメールで届きます。
乗るときはその画面を見せれば通ります。紙に印刷したり、窓口に並んだりする必要はありません。
- 市内移動:ミラノは1回€2.20/24時間券€7.60、ローマは1回€1.50/24時間券€8.50(2026年の公式運賃)。
- ミラノはタッチ決済が便利:Visa・Mastercardなら改札にタッチするだけ。1日€7.60で打ち止めです。ただしJCBは非対応。
- 都市間移動:高速鉄道は€20〜€50で3〜4時間、バスは€10〜€30で時間はかかる、国内線は早期予約で€50〜。
- Omioで一括比較:3つの手段をまとめて検索できて、日本語対応。購入後はeチケットがすぐ届きます。
- ローマのトラムは要確認:2026年夏から工事で運休・バス代行が続いています。オリンピコへ行く前に必ず最新情報を。
インターネット環境の確保:SIMカードとポケットWi-Fi
現地でネットが使えないと、正直かなり困ります。
地図が見られない、電子チケットが開けない、待ち合わせの連絡ができない。試合当日ほどスマホを触る日はないので、ここは削らないほうがいい項目です。
選択肢はSIMカードとポケットWi-Fiの2つ。それぞれの手配方法と、必要なデータ量の目安を見ていきます。
SIMカードの購入方法とプランの種類
SIMは日本にいるうちに買っておくのがおすすめです。現地の空港で探す時間がもったいないですし、そもそも到着が深夜だとカウンターが閉まっています。
Amazonや楽天市場で売っている海外旅行者向けSIMなら、日本語の説明書やサポートが付いていることが多いので、海外SIMが初めてでも扱いやすいです。
- 説明書が日本語:設定でつまずいたときに読めるものがあるのは大きいです。
- 着いた瞬間から使える:空港でWi-Fiを探して彷徨わずに済みます。
- 比べてから選べる:容量、期間、対応エリアを並べて検討できます。
購入手順の例
- 「イタリア SIM」「ヨーロッパ周遊 SIM」で検索する:ヨーロッパ全域で使える周遊タイプ、イタリア専用、データ無制限など、いろいろ出てきます。
- 商品説明と口コミを見る:容量、使用期間、速度、サポート体制を確認します。実際に使った人のレビューはけっこう参考になります。
- 買って受け取る:自宅に届くので、出発前にSIMを挿してAPN設定と通信テストまで済ませておくと安心です。
- 現地で電源を入れるだけ:着いてスマホを起動すれば、そのまま使える状態になっています。
- 手持ちの端末がSIMフリーかどうかを先に確認してください。キャリアで買った端末はSIMロック解除が必要なことがあります。
- 開通のタイミング、有効期限、データローミングの設定も出発前に見ておくと、現地で慌てずに済みます。
ここまで日本で済ませておけば、着いた直後からスタジアムへの行き方を調べたり、店を探したりできます。
グローバルWiFiのレンタル方法とおすすめプラン
SIMの設定が面倒だと感じる方や、スマホとタブレットを同時につなぎたい方には、ポケットWi-Fiのほうが向いています。「グローバルWiFi」は日本人旅行者の定番で、私も何度か使っています。
レンタル方法の流れ
- 事前予約:公式サイトで渡航先と日程を入れて予約します。
- 受け取り:空港カウンターか自宅配送を選べます。成田、羽田、関西、福岡などの主要空港なら当日受け取りもできます。
- 現地で使って、帰国後に返す:着いたら電源を入れてWi-Fiにつなぐだけ。返却は空港カウンターか郵送です。
おすすめプランと費用目安
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| プラン | 1日あたりの料金目安 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| スタンダードプラン | 数百円〜1,000円程度 | 1日数百MB〜1GB。地図・情報検索やSNS利用が中心の方 |
| 大容量プラン | 1,000円〜2,000円程度 | 1日3GB〜無制限。動画視聴やオンライン会議などヘビーな利用 |
グローバルWiFiには24時間の日本語サポートが付いています。現地でつながらなくなったときに電話できる窓口があるのは、思っている以上に心強いです。
必要なデータ通信量の目安
プランを選ぶときに悩むのが容量です。1日あたりどれくらい使うのか、目安を出しておきます。
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| 使い方 | 1日あたりの目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 地図アプリ・交通情報 | 約100MB | 消費量は少なめ。スタジアムへの移動にはほぼ必須 |
| SNS・メッセージアプリ | 200〜300MB | 写真・動画をあまり送らないなら100MB程度で足ります |
| 調べもの・レストラン検索 | 50〜100MB | テキスト中心なので軽い |
| 動画・音楽のストリーミング | 1時間で500MB〜1GB | 小容量プランだとすぐ使い切ります |
検索とSNSが中心なら、SIMの数GBプランかグローバルWiFiのスタンダードで足ります。ホテルで動画を見たいなら大容量プランにしておいたほうが、途中で速度制限がかかってイライラせずに済みます。
- SIMは日本で買っておく:着いた瞬間から使えて、説明書も日本語です。
- 複数台つなぐならグローバルWiFi:空港か自宅で受け取れて、設定もほぼ不要です。
- 料金:スタンダードは1日数百円、大容量で1,000円〜2,000円程度。
- データ目安:地図100MB、SNS200MB、動画は1時間で500MB〜1GB。
食費:現地での食事代と節約のヒント
イタリアまで行って食事を我慢するのはもったいない、というのが正直なところです。ピッツァもパスタもジェラートも、現地で食べるとやはり違います。
ただ、毎食レストランに入れば当然かさみます。どこにお金をかけて、どこを抑えるか。そのメリハリの付け方を含めて相場を見ていきます。
イタリアでの外食費の相場
外食費は店の立地と格式でかなり変わります。目安はこのあたりです。
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| お店のタイプ | 1食の目安 | 内容の例 |
|---|---|---|
| バール(カフェ)・軽食 | €5以下 | エスプレッソ€1〜2、カプチーノ€1.5〜3、クロワッサン€1〜2 |
| ピッツェリア・トラットリア | €15〜€20前後 | マルゲリータ€5〜8、パスタ€8〜12+ワインやビール |
| リストランテ | 1人€40〜€60以上 | 前菜・パスタ・メイン・デザート・ワインのフルコース |
- バール(カフェ)や軽食:朝はバールでエスプレッソ(€1〜€2)かカプチーノ(€1.5〜€3)にクロワッサン(€1〜€2)。これで€5以下で朝食が終わります。地元の人と同じようにカウンターで立ったまま飲むと、席料がかからないぶん安いです。
- ピッツェリア・トラットリア:マルゲリータなら€5〜€8、パスタ一皿は€8〜€12あたりが普通です。ワインやビールを足しても€15〜€20前後で収まります。観光地のど真ん中を少し外れて、地元のトラットリアに入ったほうが安くて美味しいことが多いです。
- リストランテ:前菜、パスタ、メイン、デザート、ワインとフルコースにすると1人€40〜€60以上。旅の中で1回だけ、と決めて使うのがちょうどいい気がします。
物価は地域差があって、ローマ、ミラノ、フィレンツェのような観光都市はやや高めです。
逆に地方都市や観光客の少ないエリアなら、同じくらいの内容でも安く食べられます。食費を抑えたいなら、店を選ぶより場所を選ぶほうが効きます。
地元のバールやスーパー利用で食費を抑えるコツ
地元のバール(カフェ・パブ)活用
スタジアムの周りや下町には、地元の人が集まる小さなバールがあります。パニーニ(サンドイッチ)やピッツァ・アル・タッリョ(切り売りピザ)が€2〜€5で買えて、ビールやワインも安い。試合前の腹ごしらえはここで十分です。
スーパーやマーケットでの調達
スーパー(Coop、Conad、Carrefourなど)を使えるかどうかで、食費はかなり変わります。
- 水・飲み物:ミネラルウォーターは1本€0.5〜€1、炭酸水やジュースも€1〜€2前後です。街中で買うより明らかに安いので、まとめて買っておくといいです。
- 食材・総菜:パン、チーズ、ハム、オリーブ、トマトを買って自分でサンドイッチにすれば1食€3〜€5。総菜コーナーのピザやパスタ、サラダを買うだけでも、レストランよりずっと安く済みます。
- お菓子・フルーツ:バナナやリンゴなら€1〜€2で数個買えます。移動中の補給にちょうどいいです。
屋台やフードトラック
試合日や週末は、スタジアム周辺や街中に屋台が出ていることがあります。€5〜€10でボリュームのある一皿が食べられますし、こういうものを食べているときのほうが「イタリアに来たな」と感じます。
朝食付きプランを軸に組み立てる
ホテルを朝食ビュッフェ付きで取っておくと、朝はしっかり食べて昼は軽く、夜にちゃんとしたものを食べる、という配分が組みやすくなります。公園や広場で買ったものを食べれば、レストランの席料(コペルト)もかかりません。
- 外食費の目安:バールの朝食は€5以下、トラットリアで€15〜€20、リストランテのフルコースは€40〜€60以上。
- 抑えるならスーパーとバール:軽食や総菜なら€2〜€5。屋台なら€5〜€10で地元の味が食べられます。
- メリハリを付ける:朝食付きホテルにして昼を軽く、その分を夜の1食に回す。これがいちばん満足度が高いです。
海外旅行保険の準備:トラブルに備える
楽しい話ばかり書いてきましたが、トラブルは普通に起こります。
パスポートや財布の紛失、ケガや病気、荷物の盗難。スタジアム周辺は人が密集するので、スリの被害も珍しくありません。
保険の必要性と相場、クレジットカード付帯保険の注意点、実際に何かあったときの動き方を書いておきます。
海外旅行保険の必要性と費用相場
1週間の旅行なら数千円〜1万円前後。医療費が数十万円に膨らむリスクと比べれば、ここを削る合理性はありません。
海外では日本の健康保険がそのまま使えません。
現地で診てもらうと、数万円から数十万円かかることがあります。盗難や紛失、フライトの遅延も補償の対象になるので、入っておくと金銭面だけでなく気持ちの面でも楽になります。
費用は渡航先や期間、補償内容で変わりますが、1週間程度の旅行なら数千円〜1万円前後が目安です。
治療費用、携行品損害、賠償責任のあたりがバランスよく入っているものを選べば大きく外しません。保険会社の公式サイトや比較サイトで、いくつか並べて見てみてください。
海外旅行保険付帯のクレジットカード活用
海外旅行保険が付いたクレジットカードを持っていれば、別途加入しなくてもある程度の補償が受けられます。うまく使えば保険料をまるごと浮かせることもできます。
カードを持っていない方や、旅行保険が付いていないカードしか持っていない方は、渡航を決めたタイミングで1枚作っておくのがおすすめです。発行には時間がかかるので、出発直前だと間に合わないこともあります。
代表格がエポスカードです。年会費が永年無料で海外旅行保険が付いていて、大学生でも発行できます。
ここは思い込みで判断すると危ないところです。エポスカード公式FAQによると、エポスカード(Visa付)とエポスゴールドカードの海外旅行傷害保険は「利用付帯」。2023年10月1日以降に出発する旅行から適用されています。
持っているだけでは補償されません。旅行代金(募集型企画旅行の代金)か、公共交通機関の運賃をそのカードで決済して初めて発動します。
自動付帯が残っているのは、年会費有料のエポスプラチナカードだけです。
難しく考える必要はありません。航空券をエポスカードで買う、それだけで条件を満たせます。日本を出る前に空港までの電車代やバス代をそのカードで払うのでもOKです。
なお付帯条件は各社とも改定が続いています。エポス以外のカードで済ませるつもりの方も、出発前に必ず公式サイトで現在の条件を確認してください。
万が一のトラブル時に備えるポイント
どれだけ準備してもトラブルは起こります。ただ、次の4つを押さえておくだけで、起きたあとの被害はかなり小さくできます。
- 緊急連絡先を控えておく:保険会社の24時間窓口、クレジットカードの付帯保険デスク、在イタリア日本国大使館・領事館の番号を、スマホと紙の両方に。スマホごと盗られる可能性があるので、紙も持っておいてください。
- 病院と警察への動き方:ケガや病気なら、まず保険会社に連絡して指定病院を紹介してもらいます。盗難や紛失は必ず警察に届け出て、その報告書をもらってください。これがないと保険金の請求ができません。
- 書類とレシートを捨てない:医療費の領収書、買ったもののレシート、遅延証明書。あとで請求するときに必要になります。
- 言葉の準備:日本語サポートのある保険会社を選んでおくと、いざというときに助かります。翻訳アプリも入れておいてください。
- 保険は入っておく:1週間で数千円〜1万円程度。医療費が数十万円になるリスクと比べれば、削る理由がありません。
- カード付帯で済ませることもできる:エポスカードのように旅行保険が付いたカードなら保険料を浮かせられます。ただし「利用付帯」かどうかの確認は必須です。
- 連絡先は紙にも書いておく:スマホごと失う可能性があります。警察の被害届と領収書は必ず保管を。
- 日本語サポートの有無で選ぶ:現地で慌てているときに英語やイタリア語で交渉するのは、想像以上に大変です。
総費用のまとめと節約ポイント
ここまで項目ごとに見てきたので、最後に足し算をします。
3泊5日で、2パターン出しました。1つ目は観光も食事も我慢しない快適プラン、2つ目は20万円以下を狙う節約プランです。
同じ「セリエAを1試合見る旅」でも、選び方でここまで変わります。
3泊5日モデルプランによる費用シミュレーション
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| 項目 | A:観光・快適性重視 | B:20万円以下の節約型 |
|---|---|---|
| 航空券 | 直行便・人気航空会社で約14万〜16万円 | オフシーズン+経由便で約10万〜11万円 |
| 観戦チケット | ビッグマッチ良席 €120(約18,000円) | 中堅カード €60(約9,000円) |
| 宿泊費 | 中心部3〜4つ星 €120×3泊=約54,000円 | 郊外B&B等 €60×3泊=約27,000円 |
| 食費 | 1日6,000〜7,000円×3日=約20,000円 | 1日3,000円×3日=約9,000円 |
| 宿泊税(別途現地払い) | ミラノ4つ星 €10×3泊=約5,500円 | 3つ星 €7.40×3泊=約4,000円 |
| 現地交通・通信・雑費 | 約20,000〜30,000円 | 約10,000〜15,000円 |
| 合計目安 | 27〜28万円前後 | 16〜18万円前後 |
A. 観光・快適性重視のモデル(20万円超え)
中心部のホテルに泊まって、ビッグマッチを良い席で見て、食事も観光も我慢しないプランです。20万円は大きく超えますが、「一生に一度」と割り切るなら十分ありだと思います。移動のたびに疲れないぶん、旅そのものの満足度は高いです。
B. 20万円以下を狙う節約型モデル
こちらは組み方しだいで、20万円どころか15万円台後半まで下がります。
経由便やLCC、中堅カードのチケット、郊外のB&B、スーパーでの買い出し。ひとつひとつは数千円の差ですが、積み上げると10万円近く変わります。セリエA観戦は、思っているほど遠い話ではありません。
ちなみに他の国と比べたい方は、ラ・リーガ観戦旅行の費用やプレミアリーグ観戦(イギリス旅行)の費用もまとめています。物価も航空券の相場も違うので、行き先を決める材料になるはずです。
※ 円換算は記事執筆時点のレートをもとにした概算です。為替・燃油サーチャージ・時期によって変動するため、実際の予約前に最新の料金をご確認ください。
20万円以下でセリエA観戦旅行は可能か?節約テクニック
20万円以下に収めたいなら、意識するのはこのあたりです。
- 航空券:オフシーズンに行く。経由便を使う。日程が決まったらすぐ取る。ここだけで数万円動きます。
- チケット:ビッグマッチを避けて中堅カードにする。SportsEvents365で席と価格を見比べて決める。
- 宿泊:Expediaで中心部から少し外れたエリアの中級ホテルやB&Bを探す。地下鉄で20分離れるだけで変わります。
- 食費:外食は1日1回。あとはスーパーの総菜やパン、チーズ、地元バールのパニーニやカットピザで回します。
- 通信:Amazonで海外SIMを事前に買っておけば、ポケットWi-Fiより安く済みます。地図をオフラインで落としておくとデータも減りません。
- 現地の移動:Omioでバスと鉄道を比較。市内は数日券を買っておくと、乗るたびに買うより安上がりです。
効果が大きいのは航空券(オフシーズン+経由便で数万円)とチケット(ビッグマッチを外せば1〜2万円)です。この2つで大半が決まります。逆に海外旅行保険だけは削らないでください。数千円をケチって数十万円を背負う可能性があります。
ここまで積み上げれば、20万円以下は普通に届きます。予算を足せばもちろん快適になりますが、節約側で組んでも「意外と行けるんだな」と思えるはずです。
まとめ:セリエA観戦の準備と楽しむためのポイント
情報量が多くなったので、やることを順番に並べておきます。
結局のところ、早く決めた人ほど安く行けるという話に集約されます。チケットも航空券もホテルも、値段が上がる方向にしか動きません。
チケット・航空券・宿泊の事前準備の重要性
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| # | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 見たい試合を決める | 2026/27は8月22日開幕、2027年5月30日最終節。冬の中断は12月27日の週末だけです |
| 2 | チケットを押さえる | 公式が第一。売り切れなら保証付きリセールを。記名式なので名義の扱いを必ず確認 |
| 3 | 航空券とホテルを取る | |
| 4 | 都市間の移動を予約する | 2試合以上ならOmioで鉄道・バス・フライトを比較 |
| 5 | 通信手段を決める | SIMは日本で購入、複数台つなぐならグローバルWiFi。設定は出発前に済ませる |
| 6 | 保険を確認する | エポスカードは利用付帯。航空券をそのカードで決済しないと補償されません |
| 7 | 出発前の最終確認 | パスポート(記名式チケットの本人確認用)、EESで入国審査が長引く前提の乗り継ぎ時間、宿泊税用のユーロ現金 |
順番として大事なのは、チケットを最初に決めることです。試合が決まらないと日程が動かせず、日程が決まらないと航空券も宿も取れません。人気カードは早く消えるので、公式で見つからなければSportsEvents365のようなリセールで先に押さえてしまうほうが、結果的に席も選べます。
実際に行った人がどう買って、どんな席で見たのかはセリエA現地観戦の体験談まとめに集めています。イメージを掴むのに役立つと思います。
チケットが押さえられたら、次は航空券と宿をExpediaでまとめて取るのが効率的です。
出発が近づくほど料金は上がり、観戦に便利なホテルから埋まっていきます。早めに「航空券+ホテル」で押さえておけば、AIR+割が効いて安くなるうえに、選べる候補も多い。この2つは同時に効いてきます。
あとは試合日を軸に、移動と観光を前後に置いていくだけです。余裕のある組み方をしておくと、何かあったときにも吸収できます。
現地観戦時の注意点と観光プランとのバランス
スタジアムでの注意点:持ち込み禁止物と席の指定さえ守っていれば、基本的にトラブルにはなりません。ただ貴重品だけは気をつけてください。人が密集する場所ではスリが出ます。スタジアムへの行き方と、帰りの電車の時刻は前日までに調べておくと当日が楽です。
観光との配分:イタリアは試合以外に見るものが多すぎる国です。コロッセオもドゥオーモもウフィツィもある。試合だけ見て帰るのは、正直もったいないと思います。
試合日を真ん中に置いて、前後に観光を入れる。この組み方なら、移動でバタバタせずに両方楽しめます。どこに重点を置くかは、時間と予算と相談してください。
通信と保険は最後に確認:SIMかポケットWi-Fiは出発前に手配して、設定まで日本で済ませておく。保険はカード付帯で済ませるなら利用付帯かどうかを確認する。この2つを済ませておくと、あとは行くだけです。
- 総額の目安は快適プランで27〜28万円前後、節約プランなら16〜18万円前後。工夫次第で15万円台後半も狙えます
- チケットは記名式。入場時に身分証で本人確認があるので、名義変更の扱いを必ず確認してから買ってください
- EESはすでに完全運用中。入国審査で指紋と顔写真を登録します。乗り継ぎ時間は長めに取ってください。ETIASはまだ不要です
- 宿泊税を予算に入れる。ミラノは2026年に限り最大€10。2027年1月から€5に戻る見込みです
- サン・シーロは2026/27も通常どおり使用。解体は2031年からなので、まだ数年は間に合います
- エポスカードは利用付帯。航空券をそのカードで買わないと補償が発動しません
スタジアムに入った瞬間の音と、ゴールが決まったときのスタンドの揺れ方。あれはテレビでは絶対に分かりません。私が何度も現地に行くのは、結局それが理由です。
まずは見たい試合を決めて、チケットが取れるかどうかを確認するところから始めてみてください。そこさえ決まれば、航空券も宿も一気に動かせます。
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この記事の情報について:2026年8月2日時点で、セリエA公式(legaseriea.it)、各クラブ公式サイト、EU公式(home-affairs.ec.europa.eu、travel-europe.europa.eu)、ローマ市・ミラノ市・フィレンツェ市・ナポリ市・トリノ市の公式資料、ミラノATM公式運賃表(2026年1月版)、ローマATAC公式、エポスカード公式FAQをもとに作成しています。チケット価格・運賃・宿泊税・為替は変動するため、実際の予約前に各公式サイトでご確認ください。円換算は1ユーロ=約182円で計算しています。
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