【2026-27】チャンピオンズリーグ平日遠征|現地2泊で組む旅程の作り方

    本記事の内容
    • チャンピオンズリーグは火曜と水曜の夜開催。この日程はUEFAの競技規則で決まっていて、リーグ戦のように放映の都合で動きません
    • 2026-27シーズンの全8マッチデーの日付と、キックオフ時刻の枠
    • 試合が終わったあと宿に戻れるか。ロンドン・マドリード・ミラノの深夜の交通を公式の時刻で比べます
    • ロンドンとマドリードには、火曜と水曜で2試合観られる週があります
    • 出発前に済ませておく手続き(英国ETA、EESなど)

    こんにちは。海外サッカーのあるくらし、運営者の「神谷ゆう」です。

    神谷ゆう
    ✅本記事の著者 神谷ゆう
    • プレミアリーグやW杯など現地観戦の経験
    • 海外旅行が趣味(18カ国以上に渡航)
    • 2013年に初めてマンチェスターユナイテッドを現地観戦

    チャンピオンズリーグを現地で観たいと思ったとき、多くの人が最初につまずくのが「平日開催だから無理だ」という思い込みです。たしかにヨーロッパの一番大きな夜は、土日ではなく火曜と水曜にやってきます。

    ただ、平日開催には意外な利点があります。チャンピオンズリーグの日程は、リーグ戦のように放映の都合で後から動くことがありません。UEFAの競技規則で開催曜日もキックオフ時刻の枠も決まっているので、組み合わせが決まれば、その夜がいつ何時に始まるのかもそこで確定します。旅程を先に固められるぶん、むしろリーグ戦より扱いやすい試合です。

    この記事でまとめたのは、特定のクラブや都市に寄らない「遠征の型」です。前日に現地入りして、試合当日を過ごし、翌日に発つ。2026-27シーズンの実際の日程から、試合後の終電、出発前の手続きまで、順番に見ていきましょう。

    日程は動かない。でも、席が残っているとは限りません

    公式で取れなかったときの受け皿を、旅程を考えはじめる前に見ておくと判断が早くなります。

    チャンピオンズリーグの平日ナイトは「現地2泊」で組める

    この記事で組み立てる型

    前日に現地入り → 試合当日 → 翌日に発つ。チャンピオンズリーグの平日ナイトは、この現地2泊の3日間に固定できます。日程が動かないので、この3日を早い段階で決めてしまえます。

    まず、日程の前提から確認しておきます。UEFAの競技規則には、チャンピオンズリーグの試合は火曜と水曜に行われると明記されています。例外はふたつだけで、リーグフェーズの第1節は火・水・木の3日間に分散し、決勝だけが土曜開催です。(出典:Regulations of the UEFA Champions League 2026/27 第23条

    キックオフ時刻も枠が決まっています。原則は21:00 CETで、各マッチデーのうち火曜の2試合と水曜の2試合(第1節だけは木曜も2試合)が18:45 CETに組まれます。リーグフェーズの最終節だけは特別で、水曜に全試合が21:00 CETで一斉開催されます。(出典:同 第25条

    そして規則には、これらの日程が確定したものであり、関係者すべてを拘束するとも書かれています。プレミアリーグやラ・リーガのように、キックオフ時刻が放映局の都合で後から動くことはありません。

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    リーグ戦の日程がいつ確定するのか、航空券と宿をどう押さえるかは、こちらでまとめています。
    試合日程はいつ確定する?海外サッカー観戦の航空券を取るタイミング

    では、なぜ「現地2泊」なのか。21:00キックオフの試合が終わるのは、ハーフタイムを含めて23時前後です。この時刻からスタジアムを出て空港へ向かい、その日のうちに発つという動き方は、後で見るように深夜の公共交通が止まってしまうため現実的ではありません

    なので、翌日に発つ前提で組みます。「前日着・試合当日・翌日出発」の3日間になり、試合当日の日中はまるごと空きます。夜キックオフは、裏を返せばその日の昼間が丸ごと使えるということでもあります。

    日程が動かないのは強みになる

    リーグ戦を軸に組むと、曜日ごと動く可能性を見込んで前後に余裕を持たせることになります。チャンピオンズリーグにその心配はいりません。日程が公表されたらすぐに3日間を押さえられます

    2026-27シーズンのCL日程|どのマッチデーなら行けるか

    2026-27シーズンのリーグフェーズは、2026年9月8日(火)に開幕し、2027年1月27日(水)まで行われます。全8マッチデーの日付は次のとおりです。自分が休みを取れそうな時期の行を見てください。

    マッチデー日付曜日備考
    第1節2026年9月8日〜10日火・水・木唯一、3日間に分散する
    第2節2026年10月13日・14日火・水
    第3節2026年10月20日・21日火・水
    第4節2026年11月3日・4日火・水
    第5節2026年11月24日・25日火・水
    第6節2026年12月8日・9日火・水
    第7節2027年1月19日・20日火・水
    第8節2027年1月27日全試合が21:00 CETで一斉開催

    (出典:UEFA公式|2026/27 Champions League: All the league phase fixtures

    ノックアウト段階は年明け以降です。ノックアウトプレーオフが2027年2月16日・17日と23日・24日、ラウンド16が3月9日・10日と16日・17日、準々決勝が4月6日・7日と13日・14日、準決勝が4月27日・28日と5月4日・5日。そして決勝は2027年6月5日(土)、マドリードのエスタディオ・メトロポリターノで行われます(アトレティコの本拠地で、クラブ公式の表記はRiyadh Air Metropolitanoです)。(出典:UEFA公式|2026/27 Champions League: Teams, dates, draws, format, final

    キックオフ時刻を日本時間に置き換えるときは、ヨーロッパの夏時間に注意してください。EUの夏時間は10月の最終日曜に終わり、2026年は10月25日がその日にあたります。(出典:GOV.UK|When do the clocks change?

    日本時間ではいつ始まるか

    スペインやイタリアと日本の時差は、夏時間の期間は7時間、10月25日以降は8時間になります。つまり21:00キックオフの試合は、冬時間の期間なら日本時間の翌朝5時にあたります。第1節・第2節・第3節(9月〜10月21日)は夏時間、第4節以降は冬時間です。

    抽選の前にやること|「都市」から決めて到着日を逆算する

    チャンピオンズリーグの組み合わせは、リーグフェーズの抽選で決まります。2026-27シーズンの抽選は2026年8月27日(木)にモナコで行われました。(出典:UEFA公式|League phase draw

    そして全144試合の日程・会場・キックオフ時刻が公表されたのが8月29日(土)抽選からわずか2日で、シーズンの全日程が出そろいました

    ここが計画の分かれ目になります。抽選が終わってから「どこへ行こうか」と考え始めると、人気のあるカードほど動きが早いので出遅れます。抽選の前に決めておくべきなのは、対戦カードではなく「行きたい都市」と「休みを取れる週」のほうです。

    予約の順番

    チケット → 航空券 → 宿の順で押さえます。日付が動かせず、在庫にも限りがあるのはチケットだけだからです。航空券と宿は後から調整できますが、売り切れた試合は取り戻せません。

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    チケットをどこでどう買うかは、こちらで解説しています。
    【2026/27】チャンピオンズリーグのチケット買い方徹底解説

    予約の順番はチケットが最初。ここが決まらないと航空券も宿も動かせません

    観たいマッチデーの席がいくらで残っているかは、日本語のサイトでそのまま確認できます。

    到着日はキックオフ時刻から逆算して決める

    「試合当日の便で間に合うのか、前日に入るべきか」は、キックオフ時刻から順に引き算していけば自分で判断できます。使う数字は3つだけです。

    1キックオフ時刻を確定させる

    21:00 CETか18:45 CETのどちらかです。18:45の試合は、同じマッチデーの中でも各日2試合しかありません。自分の試合がどちらの枠かで、必要な到着時刻が2時間以上変わります。

    2開場時刻まで戻す

    開場はキックオフの2時間前が目安です(詳しくは次の章で見ます)。21:00キックオフなら19:00、18:45キックオフなら16:45が開場の目安になります。

    3入国と市内移動の時間を引く

    空港に着いてから入国手続きを済ませ、市内へ出て、宿に荷物を置き、スタジアムへ向かう。この一連の移動を、便の到着時刻から引いていきます。18:45キックオフの試合に当日入りで間に合わせるのは、かなり厳しい引き算になるはずです。

    もうひとつ、行き先によって直行便の運航曜日が違う点も先に確認しておいてください。たとえばANAの場合、羽田〜ロンドン線は毎日運航ですが、マドリードはそもそも欧州路線に含まれていません。観たいマッチデーの曜日と、その都市への便がある曜日。この2つが噛み合うかは、都市を決める段階で見ておいてください。(出典:ANA|運航開始・再開・休止路線のご案内(国際線)

    試合当日|開場時刻から逆算する時間割

    夜キックオフなので、当日の昼間は自由に使えます。問題は「何時までにスタジアムへ向かえばいいか」で、これは開場時刻から決まります。

    アーセナルの場合、一般席の開場はキックオフの2時間前、上位の席種は2.5時間前と案内されています。ただし公式にも「試合ごとに変わることがある」と添えられているので、自分の試合の告知は必ず見てください。(出典:Arsenal|Emirates Stadium matchday guide

    インテルもチャンピオンズリーグのホーム戦で、21:00キックオフに対して19:00開場と告知しています。(出典:Inter|Tickets and stadium info

    つまり21:00キックオフなら19:00、18:45キックオフなら16:45を目安に組めば足ります。ただし運用はクラブごとに違うので、自分が観る試合の公式ページを確認するところまでを、出発前のタスクに入れておいてください。

    入場に何が必要かはクラブで違う

    ここは事前に知っておかないと当日あわてる部分です。同じチャンピオンズリーグでも、スタジアムによって入場の作法が違います。

    スタジアム入場方法身分証
    エミレーツ・スタジアム
    (アーセナル)
    デジタルパスまたはデジタルチケットのみ 入場時の提示は求められない。当日券売所で受け取る場合のみ写真付き身分証が必要(代理受け取り不可)
    サン・シーロ
    (インテル)
    チケットは記名式で、第三者への譲渡は不可 入場ゲートで有効な身分証の提示が必要。券面の名義と持参者が照合される

    (出典:Arsenal|At the stadiumGround Regulations of San Siro Stadium

    パスポートを持って出れば両方に対応できる

    サン・シーロのように身分証の提示を求めるスタジアムがあるので、試合当日はパスポートを持って出るのが安全です。宿の金庫に置いてきてしまうと、入場口で足止めされます。

    アウェイ席を取るときに知っておくこと

    アウェイサポーター用の席は、UEFAの規則で観客収容能力の5%以上を確保することがホームクラブに義務づけられています。しかも価格の上限は50ユーロで、これを超えてはならないと明記されています。(出典:Regulations of the UEFA Champions League 2026/27 第45条

    この席は他のエリアから隔離できる専用セクターに割り当てられます。インテルの場合はアウェイ席専用の入場口(Entrance 15 bis)が指定されていて、そこ以外からは入れません。

    入場口を間違えると入れない

    アウェイ席は入場口が指定されていることがあり、指定されたセクター以外に着席すると退場の対象になります。券面に書かれた入場口の番号を出発前に確認して、その番号を目印にスタジアムを回り込んでください。反対側まで来てしまうと、ぐるりと歩き直すことになります。

    持ち込みについても押さえておきましょう。政治的なメッセージの掲出はUEFAの安全規約で厳格に禁止されています。エミレーツ・スタジアムでは、差別的・攻撃的・政治的な内容を含む旗や横断幕の持ち込みが禁止されています。(出典:Arsenal|Emirates Stadium matchday guide

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    バッグのサイズ制限や持ち込み禁止物は、クラブごとにこちらでまとめています。
    【2026-27】スタジアムの持ち込み禁止物・手荷物ルール完全ガイド

    試合後|終電に間に合うか、宿を決める前に確認する

    宿を決める前に終電を見る

    21:00キックオフだと、スタジアムを出るのは23時を回ります。そこから宿まで公共交通で帰れるかどうかは、都市によってだいぶ事情が違います。宿のエリアを決めてから調べるのでは順番が逆です。先に終電を見て、それから宿を選んでください。

    ロンドン|平日はナイトチューブが走らない

    ロンドンには終夜運転の地下鉄「ナイトチューブ」がありますが、運行は金曜と土曜の夜だけです。対象路線はセントラル線、ジュビリー線、ノーザン線、ピカデリー線、ヴィクトリア線、ウィンドラッシュ線ですが、いずれも火曜・水曜・木曜の夜には走りません。TfLは日曜から木曜にかけての夜間を、これらの路線の保守作業にあてているためです。(出典:TfL|Night Tube

    では平日の最終列車は何時かというと、たとえばヴィクトリア線の月曜〜木曜の最終は、オックスフォード・サーカス0:30発、ヴィクトリア0:34発、終点ブリクストン0:49着です。(出典:TfL|Victoria line First & last Tube

    地下鉄が終わったあとの受け皿になるのが夜行バスです。ロンドンの夜行バスは夜通し運行し、最低でも30分に1本の頻度が確保されています。しかも終バスの時刻は曜日で変えない方針なので、平日でも週末と同じように使えます。(出典:TfL|Bus Service Planning Guidelines

    アーセナル戦は最寄り駅の運用が変わる

    エミレーツ・スタジアムの試合日は、ホロウェイ・ロード駅が試合前は出口専用になり、試合後は最大2時間閉鎖されます。ドレイトン・パーク駅も閉鎖です。アーセナル駅ではギレスピー・ロードの路上に整列の列ができます。
    やることは単純で、混雑を避けたいなら少し離れた駅まで歩くか、夜行バスに切り替えるかです。閉鎖は事前に告知されているので、当日の想定に入れておけば慌てずに済みます。(出典:Arsenal|Get to Emirates Stadium

    マドリード|ベルナベウ駅が使えない期間がある

    マドリードの地下鉄は朝6:00から深夜1:30まで運行しています。曜日による差はなく、年間を通じて同じ時間帯です。ただしこの時間外は路線間の乗り換えが保証されないと案内されているので、深夜は余裕を持って動いてください。(出典:Metro de Madrid|よくある質問

    サンティアゴ・ベルナベウ駅は改修工事で閉鎖されています

    10号線のヌエボス・ミニステリオス〜クスコ間が、3月28日から2026年12月末までの予定で運休しています。レアル・マドリードのホーム戦で最寄りのサンティアゴ・ベルナベウ駅も、この区間に含まれるため使えません。
    代わりに無料の代替バスS10が走っていて、停留所にサンティアゴ・ベルナベウが含まれています。最終はプラサ・デ・カスティージャ発が1:47、ヌエボス・ミニステリオス発が2:02なので、試合後の足としては十分です。工事の期間は延びることもあります。出発前にMetro de Madrid公式の工事情報で運行状況を見ておいてください。(出典:Metro de Madrid|10号線 代替バス案内

    深夜バスも充実しています。「Búho(ブーオ=フクロウ)」と呼ばれる夜間路線がシベーレス広場を起点に走っていて、23時台から朝7時台までをカバーしています。空港へ向かう203番のExprés Aeropuertoにいたっては24時間運行で、23:30から翌6:00までは35分間隔です。(出典:EMT Madrid|Exprés Aeropuerto

    ミラノ|サン・シーロ最寄りの最終は0時ちょうど

    3都市のなかで、いちばん時間がタイトなのがミラノです。サン・シーロの最寄りであるM5線サン・シーロ・スタディオ駅から、ビニャーミ方面(市内中心部へ向かう方向)の平日の最終列車は0:00ちょうど(出典:ATM|M5線 サン・シーロ・スタディオ駅 時刻表

    21:00キックオフの試合が23時前後に終わることを考えると、スタジアムを出てから駅に着くまでに使える時間は1時間弱です。

    試合日は近くの2駅が閉まる

    ATMは、警察の指示によりM5線のイッポドロモ駅とセジェスタ駅を試合終了間際に閉鎖すると公式に告知しています。
    対処法も公式が示していて、M5のサン・シーロ・スタディオ駅かロット駅を使うか、徒歩15分でM1のロット駅まで歩くようにと案内されています。またロット駅ではM1とM5をつなぐ直通通路が閉鎖されることがあります。地上では16番線と90/91番線に増便が入るので、地下鉄にこだわらず路面の系統も選択肢に入れておくと動きやすくなります。(出典:ATM|サン・シーロの試合日の交通案内

    地下鉄が終わったあとの深夜バスは毎晩運行していますが、M5線に対応する路線はありません。ATMはM5の利用者向けに、ロット駅で90/91番のトロリーバスへ、ガリバルディ駅でNM2へ乗り換えるよう案内しています。(出典:ATM|夜間路線網

    翌日|帰りの便は午後発にすると朝が使える

    3日目の使い方は、帰りの便が何時発かでほぼ決まります。逆算に必要なのは「空港が推奨する到着時刻」と「市内から空港までの所要時間」の2つです。

    ヒースロー空港は、国際線なら出発の3時間前、ヨーロッパ域内や国内線なら2時間前の空港到着を推奨しています。(出典:Heathrow|Checking in

    市内から空港までの所要時間は、3都市とも公式に示されています。

    都市空港アクセス所要時間補足
    ロンドン エリザベス線(パディントン〜ヒースロー) 28分 1時間に6本。平日の初電はパディントン発4:36、ヒースロー行きの最終は23:24
    マドリード 地下鉄8号線(ヌエボス・ミニステリオス〜空港) T1-T2-T3まで13分
    T4まで18分
    空港線には追加料金3ユーロが必要
    ミラノ マルペンサ・エクスプレス(カドルナ〜マルペンサ)
    地下鉄M4(中心部〜リナーテ)
    カドルナから37分
    中央駅から51分
    リナーテまで12分
    カドルナ発の初電は4:27

    (出典:TfL|Elizabeth line to HeathrowHeathrow|Elizabeth lineAena|MetroTrenord|Malpensa ExpressATM|M4

    この数字を並べると、午前発の便を選んだときに何が起きるかが見えてきます。たとえばヒースローから長距離便に乗るなら、推奨どおり3時間前に空港へ着くとして、そこからさらに市内での移動時間と宿を出る準備を引くことになります。午前発なら、3日目の朝はまるごと移動に消えます。

    午後発なら午前中がまるごと使える

    逆に午後発の便を選べば、朝はゆっくり過ごして市内を回り、それから空港へ向かえます。同じ2泊でも、最終日の中身がまるごと変わります。試合の翌日に早起きするのはなかなかつらいので、その意味でも午後発は現実的です。

    マドリードの空港線には追加料金があります

    マドリードの地下鉄で空港へ向かう場合、1回券や10回券を使う人には3ユーロの空港追加料金がかかります。ただし30日定期・年間定期・観光客向け乗車券を持っていれば不要です。数日の滞在なら観光客向け乗車券を買っておけば、この追加料金を気にしなくて済みます。(出典:Metro de Madrid|乗車券と運賃

    平日ナイトに強い3都市|開催数・空港・夜の気温

    同じ現地2泊でも、都市によって難易度は変わります。判断材料を「その都市で行われるホーム戦の数」「空港までの近さ」「夜の気温」の3つに絞って並べてみます。

    都市2026-27のCLホーム戦会場空港まで9月の夜11月の夜
    ロンドン 8試合 アーセナル・スタジアム(4試合)
    スタンフォード・ブリッジ(4試合)
    28分 12℃前後 5℃前後
    マドリード 8試合 サンティアゴ・ベルナベウ(4試合)
    メトロポリターノ(4試合)
    13〜18分 15℃前後 6℃前後
    ミラノ 4試合 サン・シーロ(4試合) リナーテまで12分
    マルペンサまで37分
    16℃前後 5℃前後

    (気温は各国の気象機関が公表する平年値の平均最低気温。出典:Met OfficeAEMETARPA Lombardia

    ロンドンは「クラブ数」で見ると読み違える

    ここは面白いところです。2026-27シーズンのチャンピオンズリーグに出場しているロンドンのクラブは、アーセナルの1つだけです。チェルシーもトッテナムも出場していません。

    それなのにロンドンで行われるホームゲームが8試合あるのは、シャフタール・ドネツクがホーム4試合すべてをスタンフォード・ブリッジで開催するからです。ロンドンに行けば、アーセナルの試合に加えて、シャフタールが「ホームチーム」として戦う試合も観られます。

    ミラノは逆に、インテルの4試合だけです。ACミランは2026-27シーズンのチャンピオンズリーグに出場していないので、サン・シーロで観られるのはインテルのホーム戦に限られます。

    11月以降は3都市とも夜が一桁台になる

    気温の表を見ると、11月には3都市とも夜の平均気温が一桁台まで下がります。マドリードは内陸にあるぶん昼と夜の落差が大きく、11月でも日中は13℃台まで上がりますが、夜は6℃台です。昼間に街を歩いた感覚のまま夜のスタジアムへ向かうと、確実に冷えます。

    昼に暑くても脱いで持ち歩ける上着を1枚足しておく。それだけで足ります。スタジアムは屋根があっても壁がないので、風が通ります。

    1回の渡航で2試合|火・水に連続開催される週がある

    ここからは発展編です。チャンピオンズリーグは火曜と水曜に試合が分かれるので、同じ都市で火曜と水曜に別々のホーム戦が組まれる週が生まれます。2026-27シーズンには、それが実際に3回あります。

    都市火曜水曜
    ロンドン 10月13日|アーセナル vs リール
    アーセナル・スタジアム
    10月14日|シャフタール vs AEKアテネ
    スタンフォード・ブリッジ
    11月24日|アーセナル vs ドルトムント
    アーセナル・スタジアム
    11月25日|シャフタール vs フェネルバフチェ
    スタンフォード・ブリッジ
    マドリード 11月24日|レアル・マドリード vs PSV
    サンティアゴ・ベルナベウ
    11月25日|アトレティコ vs ヴァイキング
    メトロポリターノ

    (出典:UEFA公式|2026/27 Champions League: All the league phase fixtures

    11月24日・25日は、ロンドンとマドリードの両方で2試合連戦が組める週です。同じ都市の中を移動するだけで、2晩続けてチャンピオンズリーグが観られます。

    ミラノにはこのパターンがありません。インテルのホーム戦は第2節・第3節・第5節・第7節に1試合ずつなので、同じ週に2試合は組めない日程になっています。

    最終節だけは連戦にできません

    第8節(2027年1月27日)は水曜に18試合が一斉開催されます。この日はアーセナルとシャフタールがどちらもロンドンでホーム戦ですが、同時刻キックオフなので片方しか観られません

    2試合観るなら現地2泊では収まりません。火曜の前日に入って、火曜・水曜と観戦し、木曜に発つので、現地3泊で組んでください。往復の航空券は1回分のままなので、かなり効率のいい組み方です。

    出発前に確認しておく5つのこと

    最後に、出発までに済ませておくことをまとめます。

    1イングランドの試合なら英国ETAを取る

    日本国籍の人は、2025年1月8日以降の英国渡航に電子渡航認証(ETA)が必要です。料金は20ポンド、有効期間は2年間(またはパスポートの有効期限まで)で、1回あたり最長6か月の滞在ができます。結果は通常1営業日以内にメールで届きますが、最大3営業日かかることもあるため、内務省は渡航の少なくとも3営業日前の申請を推奨しています。英国の入国審査を通過する乗り継ぎの場合も必要です。(出典:GOV.UK|Electronic Travel Authorisation (ETA)

    申請の手順はイギリスETAの申請方法でくわしく解説しています。

    2スペイン・イタリアはビザ不要。旅券の残存期間だけ確認

    スペインは観光目的で90日以内、イタリアは3か月以内の滞在なら査証が免除されています。ただし旅券には条件があり、出国予定日から3か月以上の残存有効期間があり、かつ10年以内に発行されたものである必要があります。(出典:外務省 海外安全情報|スペインイタリア

    3EESは事前手続き不要。空港で顔と指紋を登録する

    EU域内では出入域システム(EES)が2026年4月10日からすべての国境検問所で完全運用されています。ビザが不要な国籍の渡航者は、顔写真と指紋4本が登録されます。渡航前にやることは何もなく、空港到着時に係官の案内に従うだけです。自動化されたセルフサービス機を使えるのはIC旅券を持っている人だけなので、旅券がICタイプかどうかは見ておくとスムーズです。(出典:European Union|Entry/Exit System

    4アウェイ席なら券面の入場口を控えておく

    アウェイ席は入場口が指定されていることがあり、指定セクター以外に着席すると退場の対象になります。旗や横断幕を持っていくなら、政治的な内容が禁止されている点も押さえておいてください。券面の入場口番号をスマホのメモか写真に残しておけば、当日その場で探し回らずに済みます。

    5終電の時刻を控えて、上着を1枚足す

    宿を決める前に終電を調べ、その時刻をメモしておきます。ロンドンなら火・水・木にナイトチューブが走らないこと、ミラノならサン・シーロ最寄りの最終が0:00であること。この2つは行く前に知っているかどうかで当日の動きが変わります。そして11月以降は夜が一桁台まで下がるので、脱いで持ち歩ける上着を1枚。

    持ち物はイギリス旅行の持ち物リストも参考にしてみてください。

    平日の夜、しかも観られるのはその1回だけ

    席さえ先に押さえてしまえば、あとの旅程はこの記事の順番どおりに組むだけです。

    まとめ

    まとめ

    チャンピオンズリーグの平日ナイトは、前日着・試合当日・翌日出発の現地2泊で組めます。日程がUEFAの競技規則で固定されていて動かないぶん、リーグ戦より旅程を早く確定できるのが強みです。

    決める順番はこうなります。行きたい都市を選ぶ → 休みを取れる週を決める → 組み合わせが出たらチケットを押さえる → 航空券 → 終電を確認してから宿を決める → 帰りの便を午後発にする。

    特に忘れやすいのが終電です。ロンドンは火・水・木にナイトチューブが走らず、ミラノはサン・シーロ最寄りの最終が0:00ちょうど、マドリードはベルナベウ駅が改修工事で閉まっています。宿を決める前に終電を見る。これだけで試合後の不安はほぼ消えます。

    そして11月24日・25日のように、ロンドンとマドリードでは火・水の2試合連戦が組める週もあります。せっかく飛ぶなら、こういう週を狙ってみるのも手です。

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