- 開場から入場、退場までの当日のタイムライン(週末とナイトゲームで開場時刻が違います)
- チケットを取ったあと、当日までにアプリでやっておく操作
- ロンドン中心部からの行き方と、帰りに使える代替駅
- 4つのスタンドの構造と、試合中ずっと立つことになる区画がどこか
- 持ち込めるバッグのサイズと、スタジアムツアーの料金・開催時刻
こんにちは。海外サッカーのあるくらし、運営者の「神谷ゆう」です。
チケットが取れたあと、意外と情報が見つからないのが「じゃあ当日はどう動けばいいのか」という部分です。何時に行けばいいのか、スマホのチケットはそのまま見せればいいのか、駅からどう歩くのか。日本のスタジアムとは勝手が違うので、初めてだと当日になって慌てることになります。
この記事では、スタンフォード・ブリッジでのチェルシー観戦を当日の動きに沿ってまとめました。チケットの買い方ではなく、チケットを取ったあとの話に絞っています。
読み終わるころには、当日の自分の動きが一本につながっているはずです。時間がない方は、次の目次から必要なところだけ拾ってみてください。
スタンフォード・ブリッジ観戦の当日の流れ
細かい話に入る前に、当日の全体像を先に出しておきます。ここだけ頭に入れておけば、あとは読み飛ばしても当日困りません。
当日のタイムライン
まず開場時刻ですが、チェルシーは試合の開催時間帯によって2パターンに分かれます。週末開催の試合はキックオフの2時間前、平日夜などのイブニング開催は90分前にターンスタイル(入場ゲート)が開きます。バリアフリー対応の入場口は9か所あり、こちらはキックオフの約90分前に開きます。(出典:Chelsea FC 公式 Matchday information – Safety and security/同 Access guide – Entering the stadium)
そして公式は「キックオフの30分前にはスタジアムの中にいること」を強く推奨しています。あわせて「遅い時間に大勢が到着した場合、キックオフに間に合う保証はない」とも書かれています。
| タイミング | 起きること |
|---|---|
| キックオフ1〜2時間前 | スタジアム前のFulham Roadが車両通行止めになる |
| キックオフ2時間前(週末) キックオフ90分前(イブニング) | ターンスタイルが開く |
| キックオフ30分前 | この時刻までに場内に入っておくのが公式の推奨 |
| キックオフ〜後半60分 | 遅れてもここまでは入場できる |
| 後半60分以降 | 入場そのものができなくなる |
| 試合終了の約1時間後 | Fulham Roadの通行止めが解除される |
スタジアム前のFulham Roadは、キックオフの1〜2時間前には車両通行止めになります。タクシーで乗りつけるつもりなら、手前で降りることになると思っておいてください。(出典:Chelsea FC 公式 Matchday information – Stamford Bridge)
週末の試合なら開場がキックオフ2時間前で、公式の推奨到着が30分前。つまり1時間半の幅があります。入場時には手荷物検査がありますが、開場から30分〜1時間のうちに着いておけば、検査を含めても慌てずに済む計算です。「絶対に開場と同時に並ばなければ」ということはありません。
まず押さえる3つのこと
この記事で伝えたいことは、突き詰めると3つだけです。
チェルシーのチケットは公式アプリに届きますが、そのままでは入場できません。「Activate Ticket」という操作が必要です。くわしくは3章で説明します。
持ち込めるバッグは30cm × 20cm × 10cmまで。しかもスタンフォード・ブリッジには荷物の預かり所がありません。「小さいバッグひとつ」で行くのが唯一の正解です。→ 6章
最寄りのFulham Broadway駅はDistrict線しか通っていません。しかも金曜・土曜の深夜地下鉄(Night Tube)の対象外です。徒歩15分の代替駅を先に知っておくと安心です。→ 9章
チェルシーは再入場を認めていません(strict no re-admittance policy)。場内は電子タバコを含めて全面禁煙なので、喫煙のためにいったん外へ出ると、そのまま試合を観られなくなります。試合の前後に済ませておくしかありません。(出典:Chelsea FC 公式 Safety and security/同 Ground Regulations 第18条)
スタンフォード・ブリッジはどんなスタジアムか
当日の動きを理解するために必要な前提だけ、手短にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 収容人数 | 40,022人 |
| ピッチサイズ | 103 × 67.5メートル |
| 開場 | 1877年4月28日(当初はロンドン・アスレチック・クラブの陸上競技場) |
| 住所 | Stamford Bridge, Fulham Road, London SW6 1HS |
| 最寄り駅 | Fulham Broadway(地下鉄District線・Zone 2) |
収容人数4万人台は、プレミアリーグのビッグクラブとしては小さめです。スタジアムが先にあって、チェルシーというクラブは1905年に創設されました。スタジアムのほうが28年古い、というのはちょっと面白い成り立ちです。(出典:Chelsea FC 公式 General information/同 Stadium history)
立地について、公式は「Stamford Bridge is the most central of the London grounds(ロンドンのスタジアムの中で最も中心部に近い)」と表現しています。ロンドン観光と一緒に組み立てやすい場所にあります。(出典:Chelsea FC Stadium Tours 公式 Help)
4つのスタンドと方角
スタジアムは4つのスタンドに囲まれています。券面に書かれたスタンド名がどこを指すのか、先に覚えておくと当日迷いません。
| スタンド名 | 方角 | 覚え方 |
|---|---|---|
| Matthew Harding Stand | 北 | 公式に「at the north end」と明記 |
| Shed End(South Stand) | 南 | 公式に「at the south end」と明記。別名がSouth Stand |
| East Stand | 東 | 北と南が確定しているので、残る2つが東西 |
| West Stand | 西 | 同上。公式の入口表記も「West Stand Entrance」 |
女子の試合は会場が分かれます
ここは渡航前に必ず確認してほしいポイントです。2026/27シーズンから、チェルシー女子のWSL(女子スーパーリーグ)ホーム戦13試合すべてがスタンフォード・ブリッジで開催されるようになりました。
ただしすべての女子の試合がスタンフォード・ブリッジというわけではありません。国内カップ戦と、UEFA女子チャンピオンズリーグのリーグフェーズのホーム戦は、AFCウィンブルドンの本拠地であるCherry Red Records Stadium(収容9,000人)で行われます。UWCLのノックアウトステージはスタンフォード・ブリッジです。クラブはこの理由を「基準を満たすスタジアムを2つ持つことが規定上求められているため」と説明しています。
会場が2か所に分かれるので、チケットを買う前に会場名を必ず確認してください。Cherry Red Records Stadiumはスタンフォード・ブリッジとはまったく別の場所にあります。(出典:Chelsea FC 公式ニュース/同 カップ戦の会場について)
場内のルールはプレミアリーグ共通です
チェルシー公式が掲載しているGround Regulations(場内規則・全31条)は、プレミアリーグが発行している統一版そのものです。つまりチェルシー独自の変わったルールではなく、プレミアの他クラブでも同じ規則が適用されます。観戦者に関係が深いのは次のあたりです。
- 入場すると、この規則に同意したものとみなされます(冒頭の注記)
- 第18条:場内は全面禁煙。電子タバコも含まれます
- 第22条:試合映像の撮影・配信は禁止(第19条により、私的な範囲での撮影は認められています)
- 第28条:入場すると、放送・撮影に映り込むことに同意したものとみなされます
(出典:Chelsea FC 公式 Ground Regulations)
チケットを取ったあと、当日までにやっておくこと
この章がこの記事でいちばん大事なところです。チケットを持っているだけでは、スタンフォード・ブリッジには入れません。
チェルシーのチケットはChelsea Official App(公式アプリ)で受け取り、アプリ上で「Activate Ticket」という有効化の操作をしてから会場に向かいます。公式も「到着する前に有効化しておくこと」と明記しています。
まず前提として、チェルシーのチケットはデジタルが基本です。公式は「デジタルチケットが、これまでの物理カード・紙のチケット・自宅印刷チケットを置き換える」と発表しています。スマートフォンでチケットにアクセスできない事情がある方には、個別審査のうえで免除(exemption)を申請する仕組みも用意されています。(出典:Chelsea FC 公式ニュース デジタルチケットへの移行)
アプリの正式名称は「Chelsea Official App」です。以前は「The 5th Stand」という名前でしたが、公式ページではこの名称は使われなくなっています。App StoreとGoogle Playで無料で入手でき、最新版がインストールされている必要があります。
渡航前に済ませておきましょう。現地のWi-Fiでアプリを落としてログインして、とやっていると、それだけで時間を取られます。
アプリ右上の「Tickets」アイコンをタップし、「Upcoming」を開くと、これから観戦する試合のチケットが並びます。
これで有効化が完了します。会場に着いてからではなく、宿を出る前に済ませておいてください。
チケットがアプリに現れる時期は、試合の数日前から48時間前あたりで幅があります。カードの種類や試合によっても変わるので、アプリにチケットが表示されたら、その場で有効化してしまうのがいちばん安全です。前日の夜に一度アプリを開いて確かめておけば、まず間に合います。(出典:Chelsea FC 公式 Guide to viewing your tickets in the app/Men’s Ticketing Policy 2026/27(PDF))
スクリーンショットでは入場できません
これは公式の規約にはっきり書かれています。チケット発行条件(Conditions of Issue)の第9条2項に、端末の不具合・通信の問題・充電切れでチケットを表示できない場合、クラブは代替チケットを発行する義務を負わないとあり、そのうえで「(スクリーンショットや写真は受け付けられません)」と明記されています。
同じ規約の第4条2項では、自分のスマートフォンが動作して電子チケットを表示できる状態にしておく責任はチケット保持者にあるとされ、各チケットは改札で1回しかスキャンできないとも定められています。
公式が案内している備えは、次の2つです。
- アプリでチケットを有効化した状態にしておく
- 購入確認メール(confirmation of ticket purchase email)を手元に用意して入場する
さらに試合日には、スタジアム敷地内にヘルプポイントと携帯電話の充電ポイントが設置され、その場所はファンゾーンのヘルプマップで公開されます。万一のときに駆け込める場所がある、というのは覚えておくと気が楽です。(出典:Conditions of Issue 2026/27(PDF)/Chelsea FC 公式ニュース デジタルチケットについて)
入場ゲートでは、チケットのバーコードを電子リーダーにかざします。ランプが緑(割引チケットの場合は黄色)に変われば通過できます。
なお規約では、電波が届かない・通信が不安定といった理由でチケットを表示できない場合も、利用者側の責任とされています。「オフラインでも表示できるはず」と当てにせず、宿を出る前に有効化を済ませ、スマホを充電しておいてください。
誰かからチケットを譲ってもらう場合
チェルシーには「Ticket Forwarding」というチケット転送の仕組みがあります。現地の知人から譲ってもらうときなどに使いますが、受け取る側にも条件があります。
- 受取人はチェルシーの会員(True Blue+/True Blue/CFC Blue/Ticket Forwarding のいずれか)であること
- 受取人が送り主の「Network」に登録されていること
- 受取人が自分でチケッティングアカウントにログインして「accept」の操作をすること
この「accept」を忘れるとキックオフの3時間前に送り主へ自動的に返却されてしまいます。受諾すると、受取人のChelsea Official Appにチケットが表示されるようになります。なお1試合につき1人1枚しか保持できないため、すでにチケットを持っている人は受け取れません。(出典:Chelsea FC 公式 Digital tickets FAQ)
メンバーシップの種類や申込みの手順はチェルシーのチケットの買い方でまとめています。渡航そのものの準備についてはイギリスETAの申請方法もあわせてどうぞ。
ロンドン中心部からスタンフォード・ブリッジへの行き方
最寄りはFulham Broadway駅です。ロンドン地下鉄のDistrict線(緑色の路線)が乗り入れていて、運賃区分はZone 2。中心部から地下鉄1本で行けます。
District線は行き先に注意
ここが日本人観戦者がいちばんつまずくポイントです。District線は途中で複数の方向に枝分かれしています。 Fulham Broadwayに行くには、Wimbledon方面へ向かう支線に乗らなければいけません。
チェルシー公式も「District線(緑)のWimbledon支線、Earls Court駅とParsons Green駅の間」と説明しており、さらに「Earl’s Courtで乗り換える場合は、Wimbledon行きの電車に乗ってください」と名指しで案内しています。同じホームに違う行き先の電車が来るので、乗る前に、電車の前面か発車案内の行き先表示を見てください。(出典:Chelsea FC 公式 Access guide – Getting to Stamford Bridge/TfL 公式 Fulham Broadway station)
Fulham Broadway駅は、道路からショッピングセンターを経由して改札まで段差なし、改札からホームまではリフトで移動できます。ただしTfLの段差なしガイドでは、ホームから電車への乗り降りにはボーディングランプ(渡し板)が必要な駅に分類されています。駅係員に声をかける前提で考えておいてください。(出典:TfL 公式 Step-free Tube Guide(PDF))
代替駅とバス
Fulham Broadway以外にも使える駅があります。行きに使う必要はありませんが、帰りの分散用として先に知っておくと効きます。
| 駅名 | 使える路線 | スタジアムから | 段差なし |
|---|---|---|---|
| Fulham Broadway | 地下鉄District線(Wimbledon支線) | 最寄り | リフトあり(乗降はランプ) |
| West Brompton | National Rail/Overground(Mildmay線)/District線(Wimbledon支線) | 徒歩約15分 | ✗ |
| Imperial Wharf | National Rail/Overground(Mildmay線) ※District線は通っていません | 徒歩約15分 | ✓ |
West BromptonとImperial Wharfについては、チェルシー公式が「スタジアムから徒歩約15分」と明記しています。Imperial WharfにDistrict線が通っていると誤解されがちですが、こちらはNational RailとOverground(Mildmay線)の駅です。(出典:Chelsea FC 公式 Getting to Stamford Bridge)
バスは14番と211番が使えます。公式は「Fulham Road沿い、スタジアムの前に2つのバス停がある」「Britannia Gate入口の真ん前」と案内しています。14番はPutney Heath〜Warren Street/Gower Street、211番はHammersmith〜Waterlooを結ぶ路線です。
変わり種としては、テムズ川のリバーボートも使えます。R86(Putney〜Blackfriars)のChelsea Harbour桟橋からスタジアムまで徒歩14分と公式が案内しています。天気が良ければ、これはこれで面白い行き方です。
チェルシー公式は「居住者用の駐車規制と駐車場の少なさのため、試合日に車で来ることは推奨しない」とはっきり書いています。一般向けの駐車場は用意されていません。Blue Badge(障がい者用駐車許可証)保持者向けのアクセシブル駐車のみ事前予約制で、受付は約28日前から始まります。
Fulham Broadwayショッピングセンターの駐車場も、キックオフの2時間30分前から試合終了の2時間後まで閉鎖されます。素直に地下鉄かバスで向かいましょう。
4つのスタンドの構造と、席からの見え方
ここではスタンドの物理的な構造を扱います。チケットの価格やカテゴリについてはチェルシーチケットの買い方の記事で詳しくまとめているので、そちらをご覧ください。
| スタンド | 層の構成 | 座席図でのブロック名 |
|---|---|---|
| West Stand(西) | 下層/ボックス層/上層(Westview) | WL1〜WL8 / Westview 1〜8 |
| East Stand(東) | 下層/クラブボックス層/上層 | ELS・ELN / EU1・EU3・EU5・EU7 |
| Matthew Harding Stand(北) | 下層/上層の2層 | L08〜L16 / U08〜U17 |
| Shed End(南) | 下層/上層の2層 | SL1〜SL8 / SU1〜SU8 |
公式サイトにはSeating Plan(座席表)のページがあり、スタジアム全体のブロック配置を確認できます。ブロックの参照番号はチケット購入時に表示されます。
視界制限席(Restricted View)として公式に区分が設けられているのは、East Stand上層と、Matthew Harding Stand下層の2か所です。柱などで視界の一部がさえぎられる席なので、席を選ぶ段階で知っておきたいところです。(出典:Chelsea FC 公式 Ticket prices)
実際の席から、ピッチはこう見えます
座席表で分かるのはブロックの位置までで、そこから何がどう見えるのかまでは分かりません。そこで各スタンドの実際の席から撮ったピッチの見え方を並べておきます。ブロック・列・座席番号も添えてあるので、自分の券面と照らし合わせてみてください。
同じスタンドでも上層か下層かで見え方がまったく違います。下層はピッチが近い一方で反対側が見えにくく、上層は全体を把握しやすくなります。またゴール裏の上層は、後方の列に行くほど屋根が視界に入ってきます。臨場感を取るか、試合の全体像を取るか。ここはトレードオフです。
試合中ずっと立つことになる区画
席選びで見落とされがちなのが、ここだと思います。スタンフォード・ブリッジにはセーフスタンディング(safe standing)区画があります。
Matthew Harding Stand下層、Shed Endの上層と下層のチケットを希望する方は、これらがセーフスタンディング区画であることを知っておく必要があります。座席そのものは割り当てられますが、試合中は立ち続けることになる可能性が高いとクラブが説明しています。
つまり「座ってじっくり試合を観たい」という方は、この3区画を避けるのがひとつの判断になります。逆に「立って一緒に歌いたい」のであれば、まさにここが目当ての場所です。(出典:Chelsea FC 公式 Access guide – Entering the stadium)
逆に、セーフスタンディング以外の座席エリアについてはGround Regulationsでプレー中に立ち上がることが禁じられています(第15条)。繰り返し立ち続けると退場の対象になり得ます。第14条では割り当てられた座席にのみ着席することが定められ、第17条にはセーフスタンディング区画の利用ルールが9項目にわたって書かれています(自分の席の前のスペースのみを使うこと、手すりに座ったり座席の上に立ったりしないこと、など)。
- 座って観たい → West Stand、East Stand、Matthew Harding上層
- 立って盛り上がりたい → Matthew Harding下層、Shed End(上層・下層)
アウェイ席・ファミリー席・車椅子席の位置
アウェイサポーター席は、Shed Endの下層と上層の両方に設けられています。Shed Endはホーム側とアウェイ側に分かれている構造です。アウェイ側の下層へは、East Standコンコースの左手にある「Dickie’s Deck」を通ってアクセスします。
ファミリーエリアの公式名称は「East Lower North Family Centre」で、East Stand下層の北側にあたります。アクセスガイドでも、East Stand北端のグラウンドスタッフ用トンネルを経由する、と案内されています。
車椅子席はスタジアム全体で222席(ホーム用192席・アウェイ用30席)、これに加えてイージーアクセス席・アメニティ席が334席用意されています。配置されているのは、West Stand、Westviewのプラットフォーム、Matthew Hardingのプラットフォーム、East Standのファミリーセクション、East Stand下層後方の北・南プラットフォーム、Shed End下層のプラットフォームです。付添者の席は原則として隣ですが、West StandとEast Standのファミリーセクションでは車椅子利用者の後列になります。
スタンフォード・ブリッジでは音声解説実況(audio descriptive commentary)が提供されています。受信機は「Accessible Help Point」で受け取ります。場所はスタジアム南端のThe Tea Bar内で、Frankie’sとチケットオフィスの間、Shed Wallの向かいです。キックオフの2時間前から開いています。使い捨てのラジオ実況ヘッドセットもチケットオフィスで配布されています。
また、全ホーム戦で大型スクリーンによるBSL(イギリス手話)の通訳も行われています。(出典:Chelsea FC 公式 Accessible help point)
入場の手順と、持ち込めないもの
入場までの流れは、公式が4段階で説明しています。
ゲートに並ぶ前の段階で、チケットを持っているかどうかが確認されます。
スチュワード(警備係員)が担当します。あわせて爆発物・薬物・花火の探知犬が常時配置されています。
バーコードをリーダーにかざします。ランプが緑(割引券は黄色)になれば通過できます。
ここを抜ければ場内です。前述のとおり、一度出ると戻れません。
Ground Regulationsの第6条では、入場を希望する人はクラブの身体検査に応じることを承諾したものとみなされ、拒否した場合は入場拒否または退場の対象になると定められています。(出典:Chelsea FC 公式 Safety and security/同 Ground Regulations)
バッグは30×20×10cmまで
チェルシーが公式に定めているバッグの上限は30cm × 20cm × 10cmです。A4サイズを超えるバッグは持ち込めないと説明されており、安全に関するページでは同じ規定が「100 × 200 × 300mm」と表記されています。
クラブは「スタンフォード・ブリッジではバッグの預かり施設を提供していない」と明言しています。周辺にある預かりサービスはクラブとは無関係で、利用は自己責任だとも書かれています。
つまり大きいバッグで行くと、置く場所がないまま入場できないということになります。対処法はシンプルで、そもそも小さいバッグで行く。これだけです。財布とスマートフォンが入る程度のショルダーバッグであれば、まず問題ありません。
※唯一の例外として、East Standコンコースの南端にある「Matchday property store」がありますが、こちらはバイク・自転車のヘルメット専用です(キックオフ3時間前から試合終了60分後まで営業)。バッグは対象外です。(出典:Chelsea FC 公式 Bag size restrictions/同 No bag drop service)
他のクラブのバッグ規定や、入らなかった荷物の預け先はスタジアムの持ち込み禁止物・手荷物ルールでクラブ横断の比較をしています。
カメラ・飲み物・傘の扱い
サイズ以外で引っかかりやすいものをまとめました。
| 持ち物 | 可否 | 公式の記載 |
|---|---|---|
| コンパクトデジカメ | ○ | 「ポケットサイズのコンパクトカメラ」は許可品に含まれる |
| 一眼レフ・望遠レンズ | ✗ | 「大口径レンズのカメラ」は禁止 |
| ビデオ撮影機材 | ✗ | 禁止 |
| 自撮り棒 | ✗ | 禁止 |
| ペットボトル(500ml以下・透明) | ○ | 許可品リストに「透明なプラスチックボトル(500ml以下)」 |
| 500mlを超えるペットボトル | ✗ | 禁止 |
| ガラス瓶・缶・グラス | ✗ | 禁止 |
| 傘 | △ | 折りたためない傘は禁止。折りたたみ傘の扱いはページによって異なる |
| ベビーカー | ✗ | 禁止 |
| 旗・バナー(2m×1m以下) | ○ | Ground Regulations 8.2で認められている |
| 旗竿・棒 | ✗ | 禁止 |
そのほか、発煙筒・花火、ガスやスモークの缶、刃物・武器類、拡声器・エアホーン・楽器、接着剤やエアゾール・粉末、結束バンド・チェーン・南京錠・工具なども禁止されています。日本から観戦に行く方にはあまり縁のないものが多いので、実際に気をつけるのはカメラ・飲み物・傘・バッグのサイズの4つです。
禁止物リストには「No umbrellas(傘は不可)」とある一方、手荷物のページでは「小型の折りたたみ傘」は許可品、「折りたためない傘」は禁止品とされています。長い傘が確実にアウトなのは間違いありません。
入口でどちらの基準が適用されるか読めない以上、傘は宿に置いて、フード付きのレインウェアで行くのがいちばん確実です。ロンドンの雨は強く降り続けるより通り雨が多いので、それで十分しのげます。
公式が「スタンフォード・ブリッジはキャッシュレス」と明記しています。試合日・非試合日を問わず適用され、飲食・グッズ・プログラムの購入はすべてカード、コンタクトレス、モバイル決済になります。現金は使えません。
ATMはFulham BroadwayとStamford Gateの向かいにありますが、そもそも現金を用意する必要がありません。タッチ決済ができるカードかスマートフォンを持っていけば大丈夫です。(出典:Chelsea FC 公式 Cashless stadium)
年齢についてのルールもあります。16歳未満は18歳以上の同伴がなければ入場できません。 お子さん連れの方はご注意ください。
観戦以外も含めた荷造りはイギリス旅行の持ち物リストにまとめています。
スタジアム内の飲食とグッズショップ
スタジアムに併設された公式ショップがChelsea Megastoreです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 月〜土 10:00〜17:30/日 11:00〜17:00 ※試合日は営業時間が変動します |
| 場所 | Stamford Bridge, Fulham Road, London SW6 1HS |
| 支払い | キャッシュレスのみ(コンタクトレスの上限は£100) |
ユニフォームに選手名と背番号を入れたい方は、店内の「Print Bar」で対応してもらえます。ただし条件があり、プリント後の交換・返金はできません。また受け付けてもらえるのは未着用、または洗濯済みのシャツだけです。日本で買ったユニフォームに現地でネームを入れる、という使い方をする場合は覚えておいてください。
もうひとつ細かいポイントとして、試合日にメガストアで買った商品は透明な袋(50p)に入れて渡されます。この袋に規定を超えるバッグを入れて持ち込む、という抜け道は明確に禁止されています。(出典:Chelsea FC 公式 Stadium megastore)
チェルシーは「CFC Express」というアプリを導入していて、4つのスタンドすべてで飲食の事前注文ができます。注文できるのはキックオフの60時間前から9時間前までです。またEast Stand上層とShed Endのコンコースは、完全セルフオーダー方式に切り替わっています。(出典:Chelsea FC 公式ニュース)
試合日以外にスタジアムを訪れる場合は、次の2か所が公式に案内されています。
- Frankie’s Sports Bar & Grill — スタジアム敷地内のレストラン。スタジアムツアーのFAQでも「敷地内で食事ができるのはFrankie’s」と案内されています
- The Tea Bar — Shed Wallの向かい。平日は毎日、週末は試合日に営業。軽食のテイクアウトとイートインができます
これはイングランドの法律に基づくルールです。Ground Regulationsの第20条2項に、Sporting Events (Control of Alcohol etc.) Act 1985 により入場時、または試合が直接見える公共エリアで酒類や瓶・缶を所持することは逮捕対象の違法行為だと明記されています。つまりピッチが見える座席にビールを持って行くことはできません。飲むならコンコースで、というのがイングランドの共通ルールです。
あわせて同条では酩酊状態での入場も逮捕の対象とされています。試合前にパブで盛り上がりすぎると入場できなくなるので、そこは加減してください。
スタジアムツアーと博物館
スタンフォード・ブリッジにはChelsea FC Museum and Stadium Toursがあり、試合がない日でも見学できます。ロンドン滞在の日程に組み込みやすいところです。
試合の日はほとんど行けません
先にこれだけ言っておきます。旅程の組み方が変わる話なので。
チェルシーのホーム開催日は、ツアーは原則として休業です。 ナイトゲームが行われる日に限って午前中に短縮運行されますが、最終ツアーは13:00発、博物館は12:00に閉館します。「観戦する日の午前にツアーへ行こう」という計画は、そのままでは成り立ちません。
| 試合の種類 | ツアー | 博物館 |
|---|---|---|
| プレミアリーグ開催日 | ナイトゲームなら13:00発まで運行 | 一般公開なし |
| リーグカップ・一部のFAカップ | ナイトゲームなら13:00発まで運行 | キックオフ90分前まで開館する場合あり(要問い合わせ) |
| UEFA主催の試合当日 | 全休 | 全休 |
| 週末開催日 | 「stadium viewings」(Matthew Harding Standでの20分のトーク+撮影)が行われる場合あり。当日券で参加可 | — |
マッチデーのツアーでは、アウェイのドレッシングルームなど一部エリアが見学できない場合もあります。また「Matchday Mini Tour」(30分)はドレッシングルーム・プレスルーム・トンネル・ピッチサイドを含みません。フルの内容を見たいなら、試合のない日に行くのが正解です。(出典:Chelsea FC 公式 Stadium tours – Matchday information)
料金と所要時間
基本の「The Stadium Tour and Museum」の料金です。博物館の入場料はすべてのツアー料金に含まれています。
| 区分 | 事前予約 | 当日券 |
|---|---|---|
| 大人 | £34.00 | £38.00 |
| Concession(65歳以上)・学生 | £29.00 | £33.00 |
| 子ども(5〜15歳) | £24.00 | £28.00 |
| ファミリー(大人2+子ども2) | £99.00 | £115.00 |
| 幼児(5歳未満) | £0.00 | £0.00 |
| 介助者 | £0.00 | £0.00 |
表のとおり、個人券は当日券が£4高くなります。公式も「事前予約すれば£4節約できる」と案内しているので、日程が決まっているなら先に押さえておくほうがお得です。学生はConcession扱いで、現地で学生証の提示が必要です(日本の学生証でも構いません)。
博物館だけを見学することもできます。大人£17/Concession £15/子ども£14です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所要時間 | ツアーは約60分。博物館を含めて現地2時間を見込むよう公式が推奨 |
| 開催時刻 | 月〜日、9:40〜16:00の間に1時間あたり数回(日曜の最終は15:20発) |
| 集合場所 | スタジアム北側、Matthew Harding Stand隣のツアー&博物館入口内「Tour Ticket Desk」 |
| 1グループの人数 | 最大40名 |
| 休業日 | クリスマスイブ・クリスマス・ボクシングデー・チェルシーのホーム開催日・UEFA戦の前の特定日 |
| 予約 | 必須ではないが公式が推奨。返金不可(日時変更は元の時刻より前の連絡で可) |
ツアーで回れるのは、ホームのドレッシングルーム、プレスルーム、選手用トンネル、ピッチサイド、監督用ダッグアウト、そしてMatthew Harding Stand・East Stand・Shed Endからの眺望です。終点はメガストアになっていて、参加者全員にチェルシーFCのラニヤードが無料で配られます。稼働中の施設なので、経路が変更される場合があるとも明記されています。
ガイドの案内は英語のみです。ただし現地で「Tour+」のQRコードを読み込むと、各見学ポイントの文字解説を日本語で読めます(イタリア語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語・中国語・韓国語・ヘブライ語にも対応)。音声で聞けるわけではないので、そこは念のため。
もっと深く見たい方向けのツアー
| ツアー名 | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| The Classic Tour and Museum | 大人£55/Concession・学生£45/子ども£40 | 90分・1日1回・英語のみ・推奨年齢12歳以上。着用済みユニフォームやスパイクの展示、トロフィーとの公式撮影機会(写真代別途) |
| The Legends Tour with Kerry Dixon | £95(年齢問わず一律) | 月1回開催。トロフィーとの記念撮影付き |
| The VIP Private Tour | 4名まで£575〜 | 専属ガイド+Frankie’sでの2コースランチ+博物館+記念トロフィー写真 |
| The Birthday Tour | 大人£37/子ども£27 | 誕生日向けのツアー |
(出典:Chelsea FC Stadium Tours 公式 料金表/同 Help)
公式は「セキュリティ上の理由から荷物をお預かりできない」としています。バッグを持って回ること自体は禁止されていませんが、大きなスーツケースを引きずったまま1時間歩くのは現実的ではありません。宿に荷物を置いてから行くのが無難です。ツアーの会場もキャッシュレスです。
※博物館の閉館時刻は時期によって前後します(おおむね17:00〜18:00、最終入場は閉館の1時間前)。訪問前に公式ページで当日の時間を確かめておくと安心です。予約は公式の予約ページから行えます。
なお、このスタジアムツアーはKlookでも販売されています。ただしKlookのチケットは時間指定ができず、当日にChelsea FC Museum Storeでバウチャーを提示して、その場で空きのある回に案内される方式です。時間を決めて行動したいなら公式予約、手軽さを取るならKlookという使い分けになります。
Klookが実際どうなのかはクルックの口コミ・評判でまとめています。
試合後の帰り方と、周辺の宿
試合が終わると、4万人が一斉に外へ出ます。しかも最寄りのFulham Broadway駅はDistrict線しか通っていない単路線の駅です。帰りの動線を先に決めておくと、だいぶ楽になります。
- Fulham Broadway駅からDistrict線に乗る(最寄り)
- West BromptonまたはImperial Wharf駅まで徒歩約15分歩く(どちらも別路線が使えます)
- バス(14番・211番)に乗る
West BromptonはNational RailとOverground(Mildmay線)、Imperial WharfもNational RailとOverground(Mildmay線)が使えます。行き先によっては、歩いた分だけ早く帰り着くこともあります。スタジアム前のFulham Roadの通行止めは、試合終了の約1時間後に解除されます。
ロンドンには金曜と土曜の夜に地下鉄が終夜運行する「Night Tube」がありますが、対象はCentral線・Jubilee線・Northern線・Piccadilly線・Victoria線・Windrush線の6路線です。District線は含まれていません。
つまりFulham Broadwayは、金曜・土曜であっても深夜に地下鉄が使えません。遅い時間になりそうなときの選択肢は、深夜バスかタクシー・配車サービスになります。Fulham Broadwayには深夜バスのN11(Ealing Broadway駅⇔Horse Guards Parade)とN28(Bayham Street⇔Mapleton Crescent)が停車します。(出典:TfL 公式 Night Tube/TfL 公式 Route N11)
※地下鉄の終電時刻は方面と曜日によって変わります。中心部方面は23時台で終わる方向もあれば、0時台まである方向もあります。ナイトゲームを観る日は、TfL公式のFulham Broadway駅ページで当日の終電を調べておいてください。
スタジアムの敷地内にホテルがあります
スタンフォード・ブリッジの大きな特徴のひとつが、スタジアムの敷地内にホテルがあることです。公式は「Situated within the grounds of Chelsea Football Club(チェルシーFCの敷地内に位置する)」と説明しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | Stamford Bridge Hotel London |
| 運営 | The Ascott Limited |
| 立地 | チェルシーFCの敷地内。Fulham Broadway地下鉄駅から徒歩5分 |
| 客室 | 7カテゴリ。1室最大4名。全室に高速Wi-Fi・専用バスルーム・24時間ルームサービス |
| 建物 | 2棟。もう1棟は「The Hotel at Chelsea Football Club」(Stamford Gateストア隣・4階建て)。1棟目は7階建てでバリアフリー客室が8室 |
試合後に移動しなくていいのは、思っている以上に楽です。特にナイトゲームを観る日は、帰りの終電を気にせずに済みます。(出典:Chelsea FC 公式 Stamford Bridge Hotel London)
周辺で宿を探す場合の目安として、スタジアムの周りにある駅の運賃区分を挙げておきます。Fulham Broadway・West Brompton・Imperial WharfがいずれもZone 2、Earl’s CourtがZone 1と2にまたがります。スタジアムはHammersmith and Fulham区とKensington and Chelsea王立区の境目あたりに立っています(公式が駐車の管轄として両区を挙げているためです)。
宿泊費を含めた旅費の目安はプレミアリーグ現地観戦の予算にまとめています。同じロンドンでもう1試合観るならエミレーツスタジアムの完全ガイドもどうぞ。
まとめ
スタンフォード・ブリッジ観戦で押さえるべきことは、この3つに集約できます。
- 前日までにアプリでチケットを有効化する。スクリーンショットでは入場できません。購入確認メールも開けるようにしておくと安心です
- バッグは30×20×10cmまで。傘は置いていく。預かり所がないので、大きい荷物は行き場がありません
- 帰りの駅を先に決めておく。District線はNight Tubeの対象外なので、深夜になりそうな日はバスか配車サービスを想定しておきます
当日の時間割としては、週末の試合ならキックオフの2時間前に開場、公式の推奨は30分前までに場内へ。この1時間半のどこかで着けば、手荷物検査を含めても慌てずに済みます。遅れても後半60分までは入場できますが、一度外に出ると戻れない点だけは気をつけてください。
席選びでいちばん効くのは、Matthew Harding下層とShed Endの上下層がセーフスタンディング区画だということです。座ってじっくり観たいのか、立って一緒に歌いたいのか。ここを決めてから席を取ってください。
スタジアムツアーに行きたい方は、試合のない日に組み込むのを忘れずに。ホーム開催日は原則休業で、ナイトゲームの日でも最終ツアーは13:00発です。ロンドンで最も中心部に近いスタジアムなので、観光の合間に立ち寄りやすいはずです。
いい試合になりますように。現地で楽しんできてください。
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