【2026完全版】ロンドンからマンチェスターへの移動方法徹底解説

    本記事の内容
    • 鉄道・バス・飛行機の料金と所要時間【2026年8月時点】
    • メガバス撤退後、いま実際に走っているバス会社
    • Avanti West Coastの最安チケット「Superfare」の使い方
    • 2026年の鉄道ストライキ日程と、当たったときの切り替え方
    • ピカデリー駅からオールドトラフォード・エティハドへの行き方

    こんにちは。海外サッカーのあるくらし、運営者の「神谷ゆう」です。

    神谷ゆう
    ✅本記事の著者 神谷ゆう
    • プレミアリーグやW杯など現地観戦の経験
    • 海外旅行が趣味(18カ国以上に渡航)
    • 2013年に初めてマンチェスターユナイテッドを現地観戦

    ロンドンで1試合観たあと、その足でマンチェスターまで足を伸ばす。オールドトラフォードやエティハドもセットで回りたい人にとって、この区間の移動をどうするかは旅程を大きく左右します。

    私も最初のイギリス遠征では、ここで一番迷いました。安く済ませたいのか、少しでも早く着きたいのか、それとも移動中もラクに過ごしたいのか。優先するものが違えば、選ぶべき手段も変わってくるからです。イギリス観戦旅行の予算を組むうえでも、ここは意外と効いてきます。

    ただ、この区間の事情は2022年頃とはかなり変わりました。格安バスの代名詞だったメガバスはイングランドから姿を消し、飛行機も選択肢がひとつに絞られています。この記事は2026年8月時点の情報に全面的に書き直しました。

    結論

    迷ったら鉄道です。最速2時間06分で街の中心から中心へ直結し、事前予約なら片道£33.50〜、最安の券種なら£20から乗れます。

    費用最優先ならバス(片道£7〜20)。飛行機は、乗り継ぎやマイル消化などの事情がなければ選ぶ理由がほぼありません。空港での時間を足すとドアtoドアで約4時間かかり、鉄道に時間でも料金でも負けるからです。

    \日本語で簡単に予約できる/ Omioで鉄道・バス・飛行機を比較する 3つの手段の料金と所要時間が1画面で並びます

    【渡航前に必須】イギリス入国にはETAが必要です

    移動手段の話に入る前に、ひとつだけ先にお伝えします。

    2025年1月8日以降、日本国籍の方がイギリスに入国するにはETA(電子渡航認証)が必要になりました。これがないと航空会社に搭乗を拒否されます。チケットを取る前に済ませておきましょう。

    費用£20(2026年8月時点。以前の£16から値上げされています)
    有効期間2年間、またはパスポートの有効期限のどちらか早いほう。期間中は何度でも渡航できます
    1回の滞在最大6か月
    対象赤ちゃん・子どもを含め、全員が個別に必要
    申請方法「UK ETA」アプリ、または英国政府公式サイト(gov.uk)から
    所要日数通常1日以内に結果がメールで届きますが、最大3営業日を見込んでください
    代行サイトに注意

    英国政府自身が「政府サービスを装ったサイトが、より高額を請求する場合がある」と警告しています。申請は公式アプリかgov.ukからだけにしてください。

    また、承認メールを受け取る前に渡航してはいけません。イギリスの空港で入国審査を通過する乗り継ぎにもETAが必要です。

    持ち物や事前準備をまとめて確認したい方は、イギリス旅行の持ち物リストもあわせてどうぞ。

    鉄道・バス・飛行機を先に比較【2026年8月版】

    細かい話に入る前に、3つの手段を一枚の表にしました。数字は2026年8月時点のものです。

    鉄道バス飛行機
    料金(片道)£20〜£193
    事前予約なら£33.50〜
    £7〜£20£40〜£80
    所要時間最速2時間06分最速4時間15分飛行1時間
    実質は約4時間15分
    発着地ユーストン駅⇄ピカデリー駅
    どちらも街の中心
    ヴィクトリア⇄市中心部ヒースローT5⇄マンチェスター空港
    どちらも郊外
    1日の本数毎時3本直行20便前後約6往復
    向いている人迷ったら全員費用最優先
    夜行を使いたい
    国際線に乗り継ぐ
    マイルを消化したい
    チケット >>Omioで探す >>Omioで探す >>Omioで探す

    表を見てもらうとわかるとおり、飛行機の「1時間」はあまり意味のある数字ではありません。空港までの往復と搭乗手続きを足すと、鉄道の倍近くかかります。

    鉄道での移動

    移動時間を短くしたいなら、鉄道が第一候補です。

    アヴァンティ・ウエスト・コースト(Avanti West Coast)がロンドン・ユーストン駅からマンチェスター・ピカデリー駅まで直通列車を走らせていて、所要時間は最速2時間06分。乗り換えなしで着きます。

    料金は券種と予約タイミングでかなり動きます。早めに押さえておくほど安いです。

    バスでの移動

    とにかく安く済ませたいなら、バスです。

    ナショナル・エクスプレス(National Express)フリックスバス(FlixBus)が走っていて、所要時間は最速4時間15分。鉄道の倍くらいかかります。

    そのぶん運賃は目に見えて安く、早割なら片道£7台から乗れます。夜行便もあるので、うまく使えば宿代1泊分が浮きます。

    飛行機での移動

    飛んでいる時間だけを見れば、いちばん速いのは飛行機です。ヒースローからマンチェスター空港までの直行便は約1時間で着きます。

    ただし2026年時点では、この区間を積極的におすすめする理由がほとんどありません。直行便はブリティッシュ・エアウェイズの1路線だけになり、空港での時間を足すと鉄道より遅くて高い、という状態だからです。詳しくは飛行機のセクションで書きます。

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    鉄道:所要時間・料金・チケットの買い方

    イギリスの鉄道(ロンドンからマンチェスターへ向かう高速列車)

    運行会社と発着駅

    この区間を走っているのはAvanti West Coast(アヴァンティ・ウエスト・コースト)で、直通の高速列車を運行しています。

    最高速度は125mph(約200km/h)。日本の新幹線ほどではないものの、都市間を移動するには十分な速さです。

    発着するのはロンドン・ユーストン駅(London Euston)マンチェスター・ピカデリー駅(Manchester Piccadilly)。どちらも街の中心にあるので、駅に着いた時点でほぼ目的地という感覚で使えます。

    国有化で運行会社名が変わるかもしれません

    イギリスの鉄道は国有化が進んでいて、2026年6月時点で旅客列車の約8割が公有化済みです。Avanti West Coastは最後尾のグループで、2026年8月現在はまだ従来どおりの民間運行。移管日は未発表ですが、政府は2027年10月までの完了を目標にしています。

    移管されてもチケットの買い方や料金体系は変わらない見込みなので、旅行者が身構える必要はありません。

    ロンドン・ユーストン駅(London Euston Station)

    ロンドン中心部、カムデン区にあるターミナル駅です。

    キングス・クロス駅やセント・パンクラス駅とは、地下鉄ヴィクトリア線で1駅(約2分)。Euston Road沿いに歩いても10〜12分ほどです。

    バーミンガムやマンチェスターといった主要都市に向かう長距離列車は、だいたいここから出発します。

    マンチェスター・ピカデリー駅(Manchester Piccadilly Station)

    マンチェスター市内でいちばん大きな駅です。ヴィクトリア駅やオックスフォード・ロード駅と並ぶ交通の拠点で、市内外への列車がここに集まります。

    市内のトラム(メトロリンク)にも接続しているので、エティハドスタジアムへの移動もこの駅を起点にすると動きやすいです。

    所要時間と運行本数

    直通列車の所要時間は最速2時間06分、通常は2時間10分前後です。

    本数も多く、日中は毎時3本。ユーストン発はおおむね毎時13分・33分・53分という規則的なダイヤなので、「この便を逃したら終わり」と身構える必要はありません。

    日曜は遅くなります

    日曜は線路の保守工事が入るため、2時間45分〜50分かかる便があります。日曜移動を考えているなら、所要時間を必ず個別に確認してください。

    朝の通勤時間帯と夕方の帰宅ラッシュも混みます。時間に融通が利くなら、この2つを外したほうが落ち着いて座れます。

    鉄道を選ぶメリット
    • 移動時間が短い:約2時間で着くので、午前中に出れば昼から現地で動けます。
    • 駅の立地がいい:ユーストンもピカデリーも街のど真ん中。空港のように郊外から出直す必要がありません。
    • 車内が快適:2024年6月に完了した車両の全面改装で、全席に電源ソケットが付きました。

    ※車内Wi-Fiは無料ですが、メールアドレスの登録が必要で速度制限があります。動画のストリーミングは一部ブロックされることがあるので、車内で試合のハイライトを観るつもりなら期待しすぎないでください。

    料金と券種【2026年は値上げなし】

    まず良いニュースから。2026年3月、イングランドの規制運賃は据え置きになりました。30年ぶりの運賃凍結で、2027年3月まで値上げがありません。

    「イギリスの鉄道は毎年3月に値上げされる」という情報を見かけたら、それは2026年に関しては古い情報です。

    ユーストン⇄ピカデリー間の片道料金の目安は次のとおりです。

    券種片道料金特徴
    Superfare£20〜日付と時間帯だけ指定し、乗る列車は出発24時間前に割り当てられる。7〜21日前に購入
    Advance£33.50〜列車指定の事前予約券。払戻し不可・変更のみ可。通常12週間前から発売
    Off-Peak約£76〜80混雑時間帯を外した便で使える
    Anytime£193時間の縛りなし。当日窓口で買うとこれになりがち

    同じ区間なのに£20と£193で10倍近い差があります。当日ふらっと窓口で買うのが、いかにもったいないかがわかると思います。

    ※Off-Peakの適用時間は、ユーストン発で月〜木の09:26〜15:00と18:46〜23:59。金・土・日と祝日はほぼ終日Off-Peak扱いです。なお全券種が片道建てなので、往復は片道を2枚買う形になります。

    鉄道を安く買う4つの方法

    Superfare(£20〜)を狙う

    日本人旅行者にほとんど知られていない、Avanti公式の最安手段です。日付と「午前/午後/夕方」だけ指定して買い、実際に乗る列車は出発24時間前に通知されます。購入できるのは出発の7〜21日前。Advanceの最安値より平均3割ほど安くなります。

    時間に融通が利く旅程なら、これが一番お得です。逆に「17時キックオフに間に合わせる」といった固い予定があるなら、素直にAdvanceを買ってください。

    2つ目はAdvance券の早期購入です。通常は出発の12週間前から発売されるので、試合日程が発表されたらすぐ押さえるのが最安ルートになります。ただし払戻しができないので、日程が確定してから買いましょう。

    3つ目はRailcard(レイルカード)です。2人で旅行するならTwo Together Railcard(£35/年)が有力で、対象の運賃が3分の1引きになります。平日は09:30以降、土日祝は終日使えます。

    ※Railcardは種類によって年齢や居住地の条件が異なります。購入前に公式サイトで対象条件を確認してください(16-25 Railcardは公式FAQで海外からの訪問者もオンライン購入可と案内されています)。

    Network Railcardは使えません

    日本語の記事で「Network Railcardがお得」と紹介されていることがありますが、これはロンドン南東部限定のカードで、マンチェスター行きには使えません。ここは間違えやすいので注意してください。

    4つ目は分割切符(split ticketing)です。通し券を買う代わりに、途中駅で区切った切符を複数枚買うと安くなることがある仕組みで、ロンドン⇄マンチェスターならストーク・オン・トレント(Stoke-on-Trent)で分割する例が典型です。

    怪しげに聞こえるかもしれませんが、これはイギリスの鉄道旅客運送約款で正式に認められた買い方です。条件は乗っている列車が分割駅に停車することだけ。乗り換える必要はありません。

    ※複数都市を周遊するなら、非英国居住者専用の「BritRail England Pass」という選択肢もあります。ただし渡英前に購入する必要があり、イギリスの駅では買えません。

    ユーストン駅で乗り遅れないために

    ユーストン駅には、日本の駅の感覚でいると引っかかるクセがあります。

    発車2分前にホームが閉鎖されます

    Avanti公式が明記しているルールです。日本のように「駆け込み乗車」は通用しません。

    さらにユーストンは発車の直前までホーム番号が発表されないことで有名な駅で、電光掲示板の前で乗客が一斉に待機している光景が名物になっています。番号が出た瞬間に大移動が始まるので、大きなスーツケースを持っていると出遅れます。

    混雑がひどく規制当局から改善命令が出たこともあり、2024年10月からは発車20分前からの早期改札が導入されました。対象列車は順次拡大されているので、以前よりは落ち着いて乗れるようになっています。

    とはいえ試合当日に乗り遅れると取り返しがつきません。発車の30分前には駅に着いておくのが安全です。

    ※HS2(高速新線)の工事は続いていますが、ユーストンへの延伸は2040年代の見込みです。当面のダイヤに影響するものではありません。

    \日本語で予約できる・£20台の便も/ 鉄道チケットの空席・料金を見る 安い券種は売り切れ次第終了です

    バス:一番安く移動する方法

    イギリスのバスターミナル

    旅費を削りたいなら、バスがよく効きます。鉄道の3分の1以下で移動できることも珍しくありません。

    メガバスは消滅、いまは2社体制

    メガバスはもう走っていません

    格安バスの代名詞だったメガバス(Megabus)は、2024年12月にイングランド・ウェールズの全路線を廃止し、2025年12月には最後に残った越境路線も終了してブランド自体が消滅しました。

    ロンドン⇄マンチェスター間にメガバスは1本も走っていません。古い記事を見て探しても見つからないので注意してください。

    2026年8月時点でこの区間を走らせているのは、次の2社です。

    事業者主な路線特徴
    National Express
    ナショナル・エクスプレス
    540(昼行の主力)
    422(深夜便)
    マンチェスター中心部のコーチステーション着。ピカデリー駅から近い
    FlixBus
    フリックスバス
    UK023(1日10便)
    UK030/UKN23(夜行)
    シュードヒル着。メトロリンク直結。ヒースロー・ガトウィック直通も運行

    ドイツ発のFlixBusが本格参入したことで競争が激しくなり、その結果としてメガバスが撤退した、というのがここ数年の流れです。旅行者にとっては2社を比較して安いほうを選べる状態なので、悪い話ではありません。

    所要時間と運行本数

    直行便の所要時間は最速4時間15分、標準で4時間30分〜5時間10分です。

    経由便は6〜7時間かかります

    バーミンガムやリヴァプールを経由する便もあり、そちらは6時間〜7時間15分かかります。「バスは4時間半」と思い込んで予約すると倍近い時間を車内で過ごすことになるので、予約画面で必ず所要時間を確認してください。

    本数は直行だけで平日20便前後、金曜から日曜は25便を超えます。朝7時台から夜22時台まで、おおむね1時間に1本のペースです。

    バス料金の目安

    バスを選ぶ理由は、なんといっても運賃です。

    早割(2〜3週間前)£7〜£10
    平均的な価格帯£9〜£14
    当日購入£14前後〜
    日曜・繁忙期£56という事例も

    安い日と高い日の差が大きいのが特徴です。月・水・土が安く、日曜が最も高くなる傾向があるので、日程に融通が利くならここをずらすだけで数千円変わります。

    ※National Expressは£1.50の予約手数料がかかりますが、公式サイトやアプリでアカウントにログインして買うと無料になります。

    夜行コーチで宿代を1泊分浮かせる

    サッカー観戦旅行と相性がいいのが夜行コーチです。

    ロンドンで夜の試合を観たあとそのまま乗り込めば、翌朝にはマンチェスターに着いています。宿代1泊分(£80〜150)が浮くうえ、移動で日中の時間を潰さずに済みます。

    便ロンドン発マンチェスター着所要
    National Express 54022:0002:154時間15分
    National Express 42223:0006:157時間15分
    FlixBus UK02320:0000:504時間50分
    FlixBus UKN2321時前後03:10頃約6時間10分

    狙い目は422便です。23:00発・06:15着なので、深夜に放り出されることなく朝から動けます。所要7時間15分と長いのは経由地が多いためですが、寝ている間に着くと考えれば気になりません。

    逆に540便の22:00発は最速ですが、到着が午前2時15分です。この時間に着いてもチェックインできる宿は限られるので、よく考えてから選んでください。

    降車地は事業者で違います

    意外と見落とされがちですが、2社で降ろされる場所が違います。

    National Expressマンチェスター・セントラル・コーチステーション(Chorlton Street)。市中心部でピカデリー駅から至近
    FlixBusシュードヒル・インターチェンジ(Shudehill)。メトロリンクの電停に直結

    宿がピカデリー駅周辺ならNational Express、トラムで郊外に移動する予定ならFlixBus、という選び方ができます。料金だけでなく降車地から宿までの距離も込みで比べると失敗しません。

    ロンドン側はどちらもヴィクトリア・コーチステーションが主な発着地です。将来的に周辺の再開発が検討されていますが、2026年時点では従来どおり使えます。

    空港から直接マンチェスターへ行けます

    2026年2月から、FlixBusがヒースロー空港(中央バスステーション・第5ターミナル)とガトウィック空港からマンチェスターへの直通便を運行しています。当初1日3便で始まり、4月に6便へ増便されました。

    日本から到着してロンドン市内に入らず、そのままマンチェスターへ向かいたい人には便利な選択肢です。

    車内設備

    4時間以上バスと聞くと身構えるかもしれませんが、最近の長距離バスはけっこう快適です。

    バスの設備
    • Wi-Fi:FlixBusは全便に完備。National Expressは「大半の便で標準装備」という案内で全便保証ではありません。確実に使いたいならレンタルWiFiやeSIMの併用が安心です。
    • 電源・USBポート:座席で充電できるので、スマホの電池切れを気にせず済みます。
    • リクライニングシート:背もたれが倒せます。FlixBusは追加のレッグルームも確保されています。
    • トイレ:車内にあるため、途中の休憩を待つ必要がありません。

    ここまで揃っていれば、移動中に映画を1本観るくらいのことはできます。ちなみに私は、たいてい寝て過ごしています。

    時間はかかってもいいからとにかく安く移動したい、という人にはバスが向いています。日程に余裕があるなら、浮いたぶんをマンチェスターのホテルやチケット代に回すという考え方もアリだと思います。

    \早割なら片道£7台から/ 2社のバスをまとめて比較する 出発日が近づくほど値上がりします

    飛行機:2026年はほぼ非推奨です

    マンチェスター空港に発着するイギリスの航空会社の飛行機

    はっきり書きます。ロンドン⇄マンチェスター間で飛行機を選ぶ理由は、2026年時点ではほとんどありません。

    以前この記事では「最速の移動手段」として紹介していましたが、調べ直したところ前提が変わっていました。順に説明します。

    飛んでいるのはBAのヒースロー線だけ

    直行便を運航しているのはブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)のヒースロー発マンチェスター行き1路線のみです。週43便、1日およそ6往復。

    easyJetもガトウィック発も存在しません

    「BAとeasyJetが運航」「ヒースローやガトウィックから発着」という説明を見かけますが、2026年8月時点では誤りです。

    easyJetはこの区間に直行便を持っておらず、ガトウィック・ルートン・スタンステッド・シティ空港からマンチェスターへの直行便もすべてありません。検索サイトでeasyJetが表示されることがありますが、それはダブリンやアムステルダムを経由する乗り継ぎ便です。

    つまり選択肢はヒースロー第5ターミナル発の1択。LCCが飛んでいないため、£30を切るようなセール運賃も構造的に出にくくなっています。

    実勢価格は片道£40〜£80、往復で£100〜£210といったところです。閑散期の10〜11月なら片道£40前後まで下がることがあります。

    ドアtoドアでは約4時間かかります

    飛行時間そのものは55分〜1時間5分です。ここだけ見れば速い。

    問題は前後です。ヒースローは国内線でも出発2時間前の到着が推奨されています。積み上げるとこうなります。

    ロンドン中心部→ヒースロー30〜35分(エリザベス線・£15.50)
    空港での待ち時間推奨2時間
    飛行時間1時間5分
    降機・手荷物受取20〜30分
    マンチェスター空港→ピカデリー約20分(鉄道)
    合計約4時間15分〜4時間30分

    手荷物のみ・90分前到着まで切り詰めても3時間45分ほど。対する鉄道は最速2時間06分で都心から都心へ直結です。

    時間で約2倍、料金でも鉄道の事前予約券に負けています。さらに2026年4月から航空旅客税(APD)の国内線エコノミー分が£8に引き上げられ、価格差は開く方向です。

    それでも飛行機を選ぶ3つのケース

    とはいえ、飛行機が正解になる場面もあります。

    1. マンチェスター発の国際線に乗り継ぐ:同じ航空会社で通し発券できるなら、手荷物を預けたまま移動できて楽です。この路線はもともと乗り継ぎ需要が中心です。
    2. マイル(Avios)を消化したい:BAのマイルを持っているなら、現金支出を抑える使い道になります。
    3. 鉄道ストライキに当たった:後述しますが、これは実際に起こりえます。代替手段として頭に入れておく価値はあります。

    逆にいうと、この3つに当てはまらないなら鉄道かバスを選んでください。

    ※マンチェスター空港から市内へは鉄道が約20分、トラムは約57分です。安さでトラムを選ぶと3倍近い時間がかかるので、急いでいるなら迷わず鉄道に乗ってください。

    Omioでのチケットの買い方

    鉄道・バス・飛行機、どれもOmioを使えば日本にいるうちに買えます。

    Omioの予約画面イメージ(ヨーロッパの鉄道・バス・飛行機を日本語で一括検索)

    Omioはヨーロッパのバス・電車・飛行機を日本語でまとめて検索できるサイトです。この記事で紹介した3つの手段を、1画面で並べて比べられます。

    Omioを使うメリット
    • 日本語対応:画面もサポートも日本語なので、英語で手が止まりません。
    • 3手段をまとめて比較:鉄道・バス・飛行機の料金と所要時間が一画面に並びます。ストなどで予定が崩れたときの切り替えが速いです。
    • Eチケットがすぐ届く:購入後すぐにメールで届きます。
    • スマホ提示で乗れる:対応する券種なら、画面を見せるだけで乗車できます。

    検索の前に通貨を切り替える

    ここは知らないと損をするポイントです。

    Omioの日本語版は、初期表示の通貨がユーロ(€)になっています。日本語サイトだから自動的に円表示、というわけではありません。

    通貨は検索を始める前に変える

    Omio公式は「検索を始める前にどの通貨で請求されるかを決めてください」と案内しています。通貨スイッチャーは画面右上にあります。

    後から変更すると再検索になりますし、返金も予約時の通貨とレートで処理されます。イギリス国内の移動なので、£(ポンド)か円に切り替えてから検索を始めましょう。

    Eチケットと「駅で発券」の違い

    イギリスの鉄道券には2種類あり、すべてが印刷不要というわけではありません。

    種類使い方
    E-ticketスマホでPDFかアプリの画面を見せるだけ。印刷不要
    Ticket on Departure(ToD)乗車前に駅の券売機か窓口で発券が必要。8桁の予約番号と任意の銀行カードを持参します

    予約画面でE-ticketを選べる便を選ぶのが確実です。ToDを選んでしまうと、乗る前に券売機に並ぶ手間が発生します。慣れない駅で発車2分前のホーム閉鎖に追われるのは避けたいところです。

    ※Omioには「サービス手数料」と「予約料金」の2種類の手数料があり、両方かかる場合があります。金額は便や事業者で変わりますが、決済前に必ず画面に表示されます。気になる場合は鉄道会社の公式サイトの価格と最終画面で見比べてください。英語で問題ないなら公式サイトで直接買うほうが安く済むこともあります。日本語で完結させたい人向けのサービス、という位置づけです。

    購入手順

    1. 画面右上で通貨を£か円に切り替えます
    2. 出発地・到着地・日程を入れて検索します。
    3. 料金と所要時間を見比べて、乗る便を選びます。経由便は所要時間が長いので必ず確認を。
    4. チケットの種類はE-ticketを選ぶのがおすすめです。
    5. メールアドレスと支払い情報を入力すると、Eチケットがメールで届きます。
    6. 駅やバス停でそのEチケットを見せれば乗車できます。
    Omioの予約画面:出発地点・到着地点・日程を入力して検索する Omioの検索結果画面:ロンドン-マンチェスター間の料金と所要時間を比較する Omioのチケット選択画面:eチケットを選んで購入する
    \料金を比較してみる/ Omioで鉄道・バスのチケットを予約 検索は無料。会員登録なしでも料金をチェックできます

    2026年の落とし穴と回避策

    ここからは、2026年に実際に起きている「予定が崩れる要因」をまとめます。試合に間に合わなかった、では笑えないので目を通しておいてください。

    鉄道ストライキは終わっていません

    2022年から2024年にかけての全国規模のストは終結しました。ただし2026年現在も、会社ごと・駅ごとの個別ストが散発的に続いています。

    よりによってこの区間で起きています

    労働組合RMTは、Avanti West Coastのマンチェスター・ピカデリー駅で働く組合員による24時間ストを予告しています(同僚の解雇をめぐる争議)。2026年8月1日に実施され、今後は8月29日と10月10日が予告されています。

    8月29日は、8月31日のバンクホリデー(祝日)直前の土曜日です。移動が最も混み合うタイミングと重なります。

    加えてTransPennine Expressの委託職員やEast Midlands Railwayでも争議が続いており、West Coast本線では運輸省の要請による減便も報じられています。

    対策はシンプルです。移動日が決まったら、出発前にNational Railの運行情報を必ず確認してください。日本のように「とりあえず駅に行けば何か動いている」とは限りません。

    混雑するのはこの時期

    時期内容
    2026年8月21日(金)プレミアリーグ2026-27シーズン開幕
    2026年8月31日(月)サマー・バンクホリデー。3連休で移動が集中します
    2026年12月25日・28日クリスマス期は鉄道が長期運休する区間があります
    2027年5月30日(日)2026-27シーズン最終節
    ビッグマッチの前後マンチェスター・ダービーなど、動員の大きい試合日

    特に開幕直後の週末とバンクホリデーが重なる8月下旬は、鉄道もバスも高くなります。この時期に動くなら早めの予約が必須です。

    ストに当たったときの切り替え方

    判断の目安

    移動日の1週間前にストの予告が出ていないか確認し、重なっていればバスへ切り替えるのが現実的です。バスは道路を走るので鉄道のストの影響を受けません。

    どうしても当日中に着かなければならない試合日なら、飛行機も選択肢に入ります。ここが唯一、飛行機が活きる場面です。

    鉄道・バス・飛行機を1画面で比べられるサービスを使っておくと、こういうときの切り替えが速く済みます。Advance券は払戻しができない(変更のみ可)ので、ストのリスクが読めない時期は券種選びも慎重にいきましょう。

    \ストに当たっても3手段からすぐ選び直せる/ Omioで代替ルートを検索する

    到着後、スタジアムまでの行き方

    マンチェスターに着いてからが本番です。ピカデリー駅から両スタジアムへのアクセスをまとめます。

    オールドトラフォード(マンU)へ

    ピカデリー駅からアルトリンカム線(Altrincham Line)のトラムで乗り換えなしOld Trafford電停で降りて、スタジアムまで徒歩約7分です。

    運賃はピカデリー(ゾーン1)からゾーン2への移動なので片道£2.80。1日乗車券なら£4.30(オフピーク£3.50)です。

    マッチデー限定の直通列車は運休中です

    かつて試合日だけ営業していた「Manchester United Football Ground駅」は、安全上の理由によりクラブの要請ですべての列車が無期限運休となっています。

    「ピカデリーから試合日直通の列車がある」と書いている記事がまだ多く残っていますが、現在は使えません。トラムかバスで向かってください。

    ※スタジアム最寄りはWharfside電停ですが、ピカデリーからの直通がなく乗り換えが必要です。素直にOld Trafford電停で降りるほうが早いです。

    スタジアム周辺の楽しみ方はオールドトラフォード完全ガイドで詳しく書いています。

    エティハド・スタジアム(マンC)へ

    こちらはさらに簡単で、ピカデリー駅からEtihad Campus電停まで直通。市内中心部から約10〜15分です。

    運行間隔は月〜土で6分、日曜は7分半。運賃はオールドトラフォードと同じくゾーン2なので片道£2.80です。

    電停はスタジアムのすぐ横なので、迷いようがありません。アクセスの良さでいえばエティハドのほうが上です。

    トラムはコンタクトレス決済が最強

    車内でチケットは買えません

    メトロリンクは車内販売がありません。電停の券売機で乗る前に買うか、コンタクトレス決済を使ってください。

    おすすめは後者です。グレーター・マンチェスターではロンドンと同じタッチ決済が全面導入されていて、日本のクレジットカードやスマホをそのまま電停のリーダーにタッチするだけで乗れます。1日・1週間の上限額も自動で適用されるので、券売機に並ぶ必要がありません。

    ちなみにマンチェスターの公共交通運賃は2026年も据え置きで、6年連続の凍結です。物価高のイギリスでは珍しくありがたい話です。

    ※トラムは工事で長期運休することがあります。実際2026年7月13日から8月2日まで、工事のためオールドトラフォード方面のトラムが3週間止まっていました。渡航直前にTfGMの運行情報を確認しておくと安心です。

    オールドトラフォード新スタジアムの現況

    「新スタジアムができるらしいけど、今行って大丈夫?」という疑問に先回りしてお答えします。

    2026-27シーズンは何も変わりません

    新スタジアムはまだ着工していません。現在のオールドトラフォードで通常どおり観戦できます。

    整理すると、2026年8月時点の状況はこうです。

    • 2025年3月に10万人収容・約£20億の新スタジアム構想を発表。設計はFoster + Partners
    • 建設地は現スタジアムの北西約350m。2026年6月に用地の大部分を取得済み
    • 2026年7月に地元自治体が地区マスタープラン案を承認し、9月下旬まで住民意見の募集中
    • スタジアム本体の建築許可はこれから。着工日は未発表
    • 移転目標は2030-31シーズン(建設に約5年)

    つまり歴史あるオールドトラフォードで観戦できるのは、あと数年です。「いつか行く」と言い続けている方は、そろそろ本気で日程を組んでもいい頃かもしれません。

    まとめ

    ここまで見てきた3つの移動方法を、もう一度1つの表にまとめます。

    鉄道バス飛行機
    料金(片道)£20〜£193
    事前予約£33.50〜
    £7〜£20£40〜£80
    所要時間最速2時間06分4時間15分〜実質約4時間15分
    おすすめポイント時間・料金・快適さのバランス一番安い
    夜行が使える
    国際線への乗り継ぎ向け
    チケット >>Omioでチケット購入 >>Omioでチケット購入 >>Omioでチケット購入
    まとめ

    決めきれないなら鉄道です。最速2時間06分で街の中心から中心へ直結し、Superfareなら£20から乗れます。速さも値段も真ん中で、大きく外しません。

    費用最優先ならバス。早割で片道£7台、夜行を使えば宿代1泊分も浮きます。ただしメガバスはもう走っていないので、National ExpressかFlixBusで探してください。

    飛行機は、国際線への乗り継ぎかストの代替でなければ選ぶ必要はありません。

    移動手段が決まったら、あとはマンチェスターユナイテッドのチケットの買い方マンチェスターシティのチケットの買い方もあわせて確認しておくと、旅程が組みやすくなります。

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    この記事を書いた人

    海外サッカー観戦ブログ「海外サッカーのあるくらし」を運営。2008年クラブW杯で海外クラブに興味を持ち、2013年ホワイト・ハート・レーンでのトッテナム対ユナイテッド戦を初観戦。以降、プレミア・CL・W杯など10試合以上を現地観戦。公式情報や一次ソースを基に、チケット取得ノウハウと安全な観戦ガイドを発信しています。

    ※本記事の料金・所要時間・運行情報は2026年8月時点で各社公式サイト等をもとに確認したものです。運賃や運行状況は変動しますので、予約前に各予約サイト・運行会社の公式ページで最新の情報をご確認ください。

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